ニュース
ニュース
2005/10/07
前原代表 王毅中国大使と会見し日中関係の重要性を確認


7日午後、都内のホテルにおいて前原誠司代表が王毅中国大使と会談し、日中関係の重要性などを確認した。

 冒頭に王大使は、民主党について、国際通の議員が多くもっと大きな役割を果たせる党だと評価した。前原代表は、民主党と自民党の違いについて、日米安保を肯定するかどうか、アメリカかアジアかといった対立軸で見るのは古いと語った。そして、民主党としてはあくまで国益を踏まえた外交が必要だと考えており、それが日中双方にプラスとなるようにしたいと述べた。

 前原代表は、ハイレベルでの対話によって、環境・シーレーン・地域安全保障などについて語り合うべきであり、その中の一つの問題として東シナ海の海底資源の問題も考えていくべきだと語った。王大使は、共通利益の実現のためにはしっかりした日中関係が必要であり、日中間には複数のパイプが必要であると語った。

 前原代表は六カ国協議の問題に触れ、共同声明で一定の成果が上がったが、問題解決のためには北朝鮮の核の完全放棄の確認が必要であると述べた。王大使は、お互いに政治的意思があればどんな問題も可能であり、話し合いのためには信頼関係がなければならず、話し合いの中で日朝関係正常化も可能となってくると語った。

 前原代表は、94年の北朝鮮とアメリカの交渉が挫折したことに触れ、北朝鮮の核放棄の検証の必要性を強調した。王大使は、今回は六者協議なので、二国間協議とは自ずと違うと語った。

 最後に王大使は前原代表の中国訪問を要請し、代表は訪問を約束した。
記事を印刷する