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2005/10/10
「勝たせすぎた与党の暴走を止めるのは我々の責務」横浜で代表


 連休最終日の10日、小雨が降る中、前原誠司代表は『次の内閣』ネクスト外務相の浅尾慶一郎、蓮舫両参議院議員とともに横浜中華街、みなとみらい、横浜駅東口高島屋前などの観光スポットでの街頭活動を展開。勝たせすぎた自民党の暴走を止めるのが民主党の責務だと語り、「闘う集団として頑張りぬく」と宣言し、聴衆の期待を込めた大きな拍手に迎えられた。

 動き出した新生民主党の政治のあり方について前原代表はまず、「税のムダ遣いを徹底的に正していく」と表明。同時に、少子化対策、社会保障、教育改革への税の割り当てを増やすなど、自民党が従来から行ってきたハコモノ行政を改め、より必要とされるところに税を割り当てていくのが民主党の政治であることを明らかにした。

 前原代表はまた、この間、一貫して主張してきている「行財政改革なくして増税なし」との考えを改めて語り、国民のみなさんに税負担を強いる際は必ず財政改革が前提でなければならないとする民主党の基本姿勢を強調した。

 そうした民主党とは対照的な自民党の横暴な姿勢にも前原代表は言及。先の衆院選で自民党マニフェストに「サラリーマン増税は行うとの政府税調の考え方はとらない」と明示しながら、選挙後直ちに定率減税廃止を打ち出し、大増税路線に舵をきった政府・与党を「公約違反だ」と前原代表はきびしく批判した。

 続いて、民主党が従来から指摘してきた道路特定財源の見直しの問題も取り上げ、一般財源化して教育、福祉、環境対策等にあてていくよう民主党が問題提起したその見直しの必要性に与党も気づきながら、道路族の抵抗を前に足踏み状況にあることに言及。「検討すると言いながら、それを変えられないのが自民党だ」と前原代表は分析してみせ、衆院選では改革政党と銘打ったがまさに羊頭狗肉、しがらみにがんじがらめで改革を進められない実情を明らかにした。

 その上で前原代表は、「おかしいなという皆さんの気持ちをぜひ民主党に預けていただきたい。おかしなことを正していくのが民主党の役目だ」と、聴衆に訴えた。3分の2の議席数を獲得し、暴走する懸念がある自民党に対し、「闘う野党」としてしっかりチェックしていく考えを示した。

 蓮舫議員は母であり、子育てしながら働く現役世代の代表として、「最大のテーマは少子化対策だ」と語り、税のムダ遣いを削減し、その分で少子化対策に当てていく、そうした政策実現のためにも民主党の背中を全面的に支えてほしいと支持を求めた。
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