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2005/10/11
野田国対委員長、会見で対案作成に関する資料の迅速な提出要求
野田佳彦国会対策委員長は11日午前、国会内で定例の記者会見を開き、同日午後の衆院本会議の日程などについて語った。

 野田国対委員長は、同日朝に開かれた郵政民営化特別委員会の理事会で、与党側から郵政法案の委員会採決、本会議緊急上程が表明されたと指摘し、もっと審議すべきとの立場であったが、対案提出の経緯などもあり、やむなしと受け入れたなどと述べた。

 また、「わが党が出した対案や議員立法については、必ず質疑をするようにという要求を今後もしていきたい。その可能性は今国会中には十分ある」と表明し、今週中に提出予定の障害者自立支援法案への対案についても、本会議での質疑や政府案との並行審議を求めて努力したいなどとした。

 野田国対委員長は、エンニオ・モリコーネ氏のコンサートを小泉首相が鑑賞した件にも言及。西部劇など血なまぐさい抗争を描いた映画の音楽が、常に頭の中に流れているような手ごわい相手であるが、まだまだ重要法案が続くこともあり、緊張感を持ってゆきたいなどと語った。

 なお、国対委員長会見に先立ち、原口一博衆議院議員(衆議院郵政民営化特別委員会筆頭理事)は記者団に、対案作成のため要求した資料の提出が遅れた件について、郵政民営化準備室から遺憾の意、お詫びが示されたと報告。基礎となる数字を政府が握り、なかなか出さないのであれば、対案ができないなどと指摘した上で、今回は、「対案を作って議論する、建設的な国会に改革していく」目的に、一定の成果が出たとの見解を示した。

 野田国対委員長もこの件に関して、与党側の質問者にはすぐ資料が渡り、対案作成用には出されないのであれば、フェアとはいえないと指摘し、政府を後押しするために与党の理解を求めるなど、もっと環境整備が必要であると語った。
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