2004/08/10
【女性議員ネットワーク会議】「自治体改革と女性議員」テーマに議論
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民主党は9日から2日間の日程で女性議員ネットワーク会議を開催。1日目の岡田克也代表の講演に続き、2日目の10日は「自治体改革と女性議員」をテーマに、パネルディスカッションを行った。パネリストは日本経済新聞社編集局編集委員で『男女共同参画の時代』(岩波新書)などの著書がある鹿嶋敬氏、姫井ゆみ子岡山県議会議員、佐藤わか子仙台市議会議員、当麻よし子埼玉県議会議員、西村智奈美衆議院議員。市民がつくる政策調査会理事の菅原敏夫氏のコーディネートで、女性国会議員、地方議員約100人が参加して意見交換した。
鹿嶋氏は男女共同参画基本法施行後5年の現状分析を行った上で、日本はじめ各国の合計特殊出生率を示し、女性の就職率が高い国は出生率も高く、非正規雇用の増加が出生率にブレーキをかけている実態などを指摘。「男女間の関係を平等にし、仕事と家庭の両立をしやすい形にすることが重要」と語った。
県議2期目の姫野議員は行財政改革と財政健全化への取組み、市議2期目で自ら「おせっかいわかちゃん」と語る佐藤議員は徹底した現場主義を通じた市民が求める政策立案への道筋、石けん運動と安全な学校給食への取組みが政治への原点と語る当麻議員は市民運動が照らし出す政治の問題について、それぞれ語った。
西村智奈美議員は新潟での集中豪雨災害ボランティア活動を踏まえ、「市民とのつながりをいかに作るかが重要」と語り、同時に女性の発想を政策立案に活かす大切さを訴えた。
参加者からは「男女共同参画という言葉だけで拒否反応を示す人への緩和策として議会では男性議員に質問に立ってもらうこともひとつの手」「女性だけで話し合っていても効果はない。男性議員の参加を」「男と女の2分化だけでなく性同一性障害の方も含め、社会的弱者の立場に立って、人間らしく生きるという視点での政策立案が必要」等の声があった。
また、鹿嶋氏からは福岡県福間町を例に男女共同参画推進策として、環境配慮製品を優先して購入するグリーンコンシューマーリズム同様、男女共同参画への取組みを行っている企業を入札時に優先するなどの取組みを地方自治体で行ってみてはとの提案があった。
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