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2005/03/18
「まず年金制度をしっかり議論」岡田代表、タウンミーティングで


 岡田克也代表は18日夜、神奈川県川崎市内で開かれたタウンミーティングに参加して講演を行ったほか、会場を埋めた参加者の皆さんと活発な意見交換も行った。

 冒頭に挨拶した地元選出の笠ひろふみ衆議院議員は、「直接に皆さんのお声をいただきたい」などと呼びかけるとともに、「小泉政権はそろそろ何とかしなければいけない」との声を受け止めたいなどと述べ、アンケートもとるなど参加者の皆さんと対話形式で議論を進めた。

 そして笠議員の挨拶に引き続き、岡田代表が講演。会場で行っていたアンケートの結果などを紹介され、「私がいない間に、笠さんは皆さんに何を話していたのか」と言って笑いを誘った後、代表就任以来、全国47都道府県を回っていることを紹介し、「地方を回っていると民主党に対する期待を感じる」とするとともに、「民主党単独での政権獲得」を目指す決意を改めて披露した。

 岡田代表は更に、細川政権当時も振り返りつつ、当時に比べて現在の民主党は、「政策が整い、何より人材が整った」とし、「堂々の四つ相撲で、相手を投げ飛ばして政権を獲る」と力強く述べた。

 次に岡田代表は、社会保障制度改革の問題、特に年金制度の抜本改革の問題について触れ、この間の与党との協議の状況を報告。社会保障制度全体の改革という名の下に、抜本改革が先送りされることに改めて懸念を表明し、「まず年金制度をしっかり議論して、秋までに骨格をつくるべき」と指摘した。そしてこれらの議論は国民に見える場で、として、国会の場での議論の必要性を強調した。

 危機的状況に陥っている財政の立て直しについても岡田代表は触れ、「持続可能でない財政では、若い世代は夢を持つことができない」と指摘。歳出カットの具体的プランを作成すべく、党内でも精力的に議論していることを紹介した。

 続いて岡田代表は、「この国の政治は、政治家でなく官僚がやってきた」として、「大きな方向性を決めるのは政治家だ」と述べるとともに、「小泉首相も含めて、今の政治家は官僚の持ってきた答弁を読み上げるだけ」と指摘。「国民の中で育てられた政治家が議論をしていく。そういう政治を是非実現したい」と述べた。更に岡田代表は、「この10年を振り返って、最も変わったのは首長だ」とし、「若くて本当にやる気のある人たちが県や市を変え始めている、残されたのは国だ」と述べて、「笠さんと一緒にしっかりがんばっていく」と決意を述べて、大きな拍手を浴びた。

 続いての質疑応答では、会場から、防衛政策・安全保障問題、社会保険庁解体の問題、財政再建への民主党の取り組み、領土問題、教育制度改革の問題、政治とカネの問題など多くの質問が次々に寄せられ、岡田代表はそれらの質問に一つひとつ丁寧に答え、時には会場内の笑いも誘いながら、民主党の考えを説明した。

 なお、今回のタウンミーティングには、同じ川崎市より選出されている樋高剛衆院議員らも参加した。
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