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2004/09/13
【次の内閣】初閣議後、全閣僚が会見
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民主党の第2次岡田『次の内閣』は、13日の臨時党大会終了後、初の閣議を行った。
閣議の冒頭、岡田克也ネクスト総理大臣が挨拶に立ち、「この『次の内閣』メンバーで、これから政権をとりにいく。必ず国民に認められる、リアリティのある素晴らしい顔ぶれになった。これからの2年を、歴史に残る2年にしたい」と力強く決意を語った。続いて、仙谷由人ネクスト官房長官から閣僚の構成の確認と運営方針について説明があり、了承された。
また閣議終了後、小川敏夫ネクスト官房副長官の司会のもと、全閣僚が出席して記者会見が行われ、各閣僚からはネクスト大臣就任にあたっての力強い抱負や決意が語られた。発言の概要は以下の通り。
●岡田克也ネクスト総理大臣
「実力者がそろった素晴らしい内閣だ。政権交代の実現に向けて全員一致でがんばりたい」
●藤井裕久ネクスト副総理大臣
「多くの国民から、民主党が本当に政権奪取の気持ちになっていると理解される顔ぶれだ。議論が出たときには代表に迷惑がかからないよう調整するのが私の役割だ」
●五十嵐文彦ネクスト総務大臣
「郵政改革、地方分権、公務員制度改革などを抱える重要な分野を担当することになり、身の引き締まる思いだ。改革の本丸とそうでない部分を間違えないようにしていきたい」
●簗瀬進ネクスト法務大臣
「市民が主役の司法をつくるのが私の願いであり、大臣として取り組むべき課題だと思っている。21世紀のあるべき司法制度を構築するためにがんばりたい」
●鳩山由紀夫ネクスト外務大臣
「日本の外交には戦略がない。対米偏重でなく、よりアジアに重きを置いた外交戦略が求められており、民主党としてそうした外交戦略をつくり上げる役割を担っていきたい」
●野田佳彦ネクスト財務大臣
「財政建て直しの道筋を立てるため、既得権益や各省庁の利害対立などを乗り越え、骨太の財政再建プランを編み出したい。来年度も民主党予算案を編成していく」
●達増拓也ネクスト文部科学大臣
「日本が直面している危機の突破口を、教育分野の改革が開いていけると思う。豊かな社会を実現できる人づくりなどに、攻めの姿勢で取り組んでいきたい」
●横路孝弘ネクスト厚生労働大臣
「不安を解消し安心できる社会づくりこそ社会保障そのもの。直面する年金・介護・医療制度の改革については、社会保障制度全体の姿を明らかにできるよう議論を進めていきたい」
●鮫島宗明ネクスト農林水産大臣
「先の参院選で打ち出した農林漁業再生プランの路線を堅持するのが大前提。消費者・国民に目を向けた食品安全行政を展開していきたい」
●海江田万里ネクスト経済産業大臣
「中小企業や地域経済の回復に力を入れていきたい。また、日本のリーディング産業を育成し、ベンチャー企業を後押しすることで、国際競争力を強くする必要がある」
●菅直人ネクスト国土交通大臣
「先の総選挙でのマニフェストの象徴となった高速道路の無料化や、無駄な公共事業の見直しについて、これまでの方針を貫いていく。大臣として、積極的に現場を見て歩きたい」
●佐藤謙一郎ネクスト環境大臣
「環境行政を、環境省所管に限ることなく広くとらえて議論を進めたい。具体的な形として市民とともに法律をつくり、地域から地球環境問題を見すえていきたい」
●岩國哲人ネクスト政治改革担当大臣
「わが国は政治や政治家に対する国民の信頼が実に低い。これを打破するのが野党の使命だ。政治の信頼回復なくして日本の再生はない。政治改革なくして日本の改革はない」
●円より子ネクスト国家公安委員長/防災担当大臣/科学技術担当大臣/沖縄北方問題担当大臣
「治安対策は急務であり、安心して暮らせる社会を取り戻したい。各部門とも連携して、地位協定改正や普天間基地問題にも取り組む。災害の被災者への支援体制整備も進めたい」
●前原誠司ネクスト防衛庁長官
「日本の外交・安全保障には戦略・ビジョンがなく、これをまとめる努力をしていく。在日米軍基地のあり方などについても、民主党の考え方をしっかりと示していきたい」
●峰崎直樹ネクスト経済財政・金融担当大臣
「民主党はすでに金融再生ファイナルプランなどを提示してきている。日本経済をどのように立て直していくか、私なりに提起していきたい」
●直嶋正行ネクスト規制改革担当大臣/産業再生担当大臣
「規制改革の議論が言われて久しいが、実態面の改革が進んでおらず、思い切って取り組みたい。日本経済や各地域の活性化の面でも規制改革は重要なポイントになる」
●小宮山洋子ネクスト男女共同参画担当大臣/人権・消費者問題担当大臣/子ども政策担当大臣
「人権擁護法改正や人身売買問題などに民主党として考えを明確に示していく。男女共同参画・子ども政策についても、党務部門とも連携して積極的に取り組んでいきたい」
●仙谷由人ネクスト官房長官
「各大臣より抱負やコンセプトが述べられたが、この見識と蓄積された政策の力を見れば、現内閣よりも力量ははるかに上だと断言できる。マニフェストをさらに練り上げ、危機にある21世紀の日本が光明を見出せるような政策を、岡田代表のリーダーシップの下につくり上げていく」
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