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2004/09/17
群馬で年金演説会、懇談会を実施


 民主党の年金改革全国キャラバンが17日、群馬県内で展開され、高崎市内で街頭演説会、前橋市内で年金改革地域懇談会が相次いで開催された。今回のキャラバンには藤井裕久代表代行、中塚一宏衆議院議員、蓮舫参議院議員に加え、群馬県選出の富岡由紀夫参議院議員らが参加した。

 昼に行われた高崎市内での街頭演説会では、富岡議員が年金改革の必要性を聴衆に訴えた後、蓮舫議員が登壇。「欠陥だらけの年金改革法には、多くの国民の皆さんは開いた口がふさがらなかったのではないか。間違いがあればそれを正して審議をやり直すしかないのに、与党は国会で話し合う姿勢すら見せなかった」と、年金問題に真剣に取り組もうとしない与党の姿勢を厳しく批判。続いてマイクを握った藤井代表代行は、現在の年金制度の抱える多くの問題点に答えを出している民主党案と、政府・与党案の「2つの案のどちらがいいのか、民主党は全国を回ってこうしてお訴えをしている。民主主義の主役である国民の皆さんの声を聞こうとしない与党の傲慢さは、権力の座に長くいると腐敗する典型だ。カネの腐敗もひどいが、それだけではない。政策で腐敗している」と断じ、その力強い訴えには多くの聴衆から大きな拍手が起こった。

 夜には前橋市内で年金改革地域懇談会が開かれ、高橋仁群馬県連副会長の司会の下、まず中塚議員が講演。4割の人が保険料を払っていない国民年金、人口構成の大きな変化への無対応、職業によって制度がバラバラという不公平性、社会保険料の無駄遣いと責任をとらない政治家・官僚の無責任さなど現在の年金制度をめぐる問題を次々と指摘。「時代に合わない仕組み・制度を変えることこそが構造改革であり、与党のやった現状のパッチワークでは問題は全く解決されない。しがらみだらけの族議員に改革はできない」と力強く訴え、「公平と透明」をキーワードに民主党の年金改革案を理路整然と分かりやすく説明した。

 会場を埋めた聴衆からは、「10月から改正年金法が施行されるとは知らなかった。政府は説明不足だ」といった指摘や、「所得比例年金の問題では、私案がある」と様々な意見が寄せられる一方、自営業の人たちの所得把握の方法、消費税を年金目的税とした場合の問題点、将来もらえる年金の具体像、民主党の少子化対策など、多岐にわたる質問が投げかけられた。中塚議員はそれらの質問に一つひとつ丁寧に答え、それに対してさらに問題を掘り下げた再質問も出るなど、議論は白熱。年金問題に対する関心の高さをうかがわせる懇談会となった。

 最後に富岡議員が、「皆さんの年金問題への強い関心には改めて驚かされた。本当の議論はまさにこれからだ。民主党は今後も分かりやすく議論を続けていく」と挨拶し、懇談会を締めくくった。
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