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2004/11/22
岡田代表、山口県を訪問し県内各地を精力的に視察




 岡田克也代表は22日、山口県を訪問し、木質バイオマスガス化発電設備や高齢者モデル居住圏づくり事業、ペットボトルのリサイクル工場などを視察するなど、精力的に日程をこなす1日となった。

 岡田代表らがまず訪れたのは、山口市の山口テクノパーク内にある中外炉工業(株)。ここの木質バイオマスガス化発電設備では、間伐材などをチップ化したものを利用して発電を行い、発生した熱や電力を近くの製材会社に供給している。一行は、こうしたいわばエネルギーの地産地消をめざした取り組みについて関係者から説明を受け、発電設備を見て回った。

 次に岡田代表らは、人口の40%以上が高齢者という周防大島町を訪れ、町役場で中本町長ら町の関係者と懇談。町が取り組んでいる高齢者モデル居住圏構想について説明を受けたほか、椋野北地区学習館で、椋野ふれあいサロンの皆さんと交流。岡田代表が、「元気な皆さんのお顔を拝見しに来ました。色々なご意見を」と挨拶すると、参加者の男性から「党首討論のつもりで答えて下さい」と、農業の後継者不足、自給率向上の必要性、無駄な公共事業の削減などの問題で質問が出された。岡田代表は、「小泉さんとの討論より、よほど分かりやすい質問だ」と言って爆笑を誘った後、これらの問題について民主党の考え方を丁寧に説明。その後、参加者と一緒に「里の秋」を合唱し、地元の名産のかいもちを頬張りながら、地元の皆さんとさらに交流を深めた。

 さらに岡田代表らは周南市に移動し、帝人ファイバー(株)を訪問。使い終わったペットボトルを新しいペットボトルにリサイクルする最新鋭の設備について、工場関係者から説明を受け、巨大なプラントなどを実際に見て回った。

 山口県での視察を終えた岡田代表は記者団に今回の視察について聞かれ、「それぞれ非常に印象的だった」とし、それぞれの視察先での印象に触れた。木質バイオマス発電については、日本の山林再生に欠かせない技術だとして「非常に興味深い」とし、ペットボトルのリサイクル技術についても、技術開発力の素晴らしさを賞賛。周防大島町での交流についても、高齢化社会をむかえている現状に対しての「一つの先進的な取り組みだ」とし、これからの今後の民主党の政策を考える上でも「今日は非常に勉強になった」と満足し感心した様子で語った。

 また記者団から、日本歯科医師連盟から旧橋本派への1億円ヤミ献金事件に関し、橋本元首相が衆議院の政治倫理審査会に審査を申し出たことについて問われた岡田代表は、「われわれは証人喚問を求めている」と改めて強調した上で、村岡元官房長官の証言も踏まえて「ますます疑惑は深まっている。証人喚問という嘘のない形での証言を求めたい」と、改めて橋本首相の証人喚問を強く要求していく意向を示した。

 なお、今回の視察には、平岡秀夫、佐藤公治両衆議院議員が同行した。
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