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2004/11/25
【衆院イラク特】岡田代表、自衛隊の派遣延長問題めぐり首相を追及


 衆議院国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会で25日、民主党代表の岡田克也衆議院議員が質問に立ち、自衛隊の派遣延長問題はじめ、自衛隊の安全確保などを質した。

 12月14日で期限が切れる自衛隊の派遣期間延長問題について岡田代表は、「15日以降延長すると仮定すれば、1年間戦闘行為が行われることはないと判断を下したものといえる」との見方を示し、その判断根拠を質した。それに対して小泉首相は「今までサマワの住民も自衛隊に協力的であり、継続的・組織的・計画的な攻撃が自衛隊に行われていない。100%安全と断言できないが、非戦闘地域であるという状況を見極めながら、自衛隊の人道支援・復興支援活動がどうあるべきかについては検討していく」などと支離滅裂な答弁に終始。「これから考える」として説明責任を果たさない首相を岡田代表は重ねて質したが、「12月14日の時点で見極める」などとする答弁を繰り返した。岡田代表は派遣延長を決定した時点では、党首討論や特別委員会を開くなどして国会の場で質疑時間を確保するよう求めたが、首相は明確な答弁を回避した。

 続いて岡田代表は、イラク北部ムサンナ州で治安維持活動を行ってきていたオランダ軍撤退後の自衛隊の安全確保をめぐって質問。オランダ軍に代わるべく、イラク警察が訓練を積んでいるが、従来通りの治安維持は困難との見方を岡田代表は示した上で、派遣延長決定には安全確保に向けた体制が整っているか否かが重要な判断材料となると指摘。延長決定前に、安全確保の体制整備の状況をきちんと説明するよう小泉首相に求めた。

 岡田代表はまた、「自衛隊は何のためにイラクに行っているのか」として、根本的な質問を小泉首相にぶつけた上で、「イラク人のための人道復興支援」とする首相に「違和感を持って受け止める」と述べ、米軍によるイラク中部ファルージャの武装勢力制圧作戦をいち早く支持した小泉首相の姿勢を問題視し「ファルージャではイラク人の人命が失われることをかえりみず総攻撃を支持し、サマワでは人道復興支援を行う。ここはどうしてもひとつに繋がらない」とし、何のための自衛隊派遣か原点に立ち戻って考えるべきと指摘した。
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