2004/12/02
ベリー スウェーデン男女共同参画担当副大臣が党本部を表敬訪問
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リセ・ベリー スウェーデン王国法務省男女共同参画担当副大臣は2日午後、民主党本部を表敬訪問し、水島広子男女共同参画委員長、藤田幸久国際局長、榛葉賀津也男女共同参画委員長代理、西村智奈美男女共同参画副委員長らと懇談し、スウェーデンの男女共同参画の取り組みや課題について意見交換した。
水島委員長は冒頭、「男女共同参画社会の活動の原動力はどこからきたと思うか」との質問に対し、ベリー副大臣は、「女性運動、社会民主党内の議論、そして1994年直後の選挙で、当時の首相が政府内の女性と男性の比率を50%ずつにした、という政治的意思を形成したことだ。とにかく「実行」したことが大切だった」と述べた。
その一方で副大臣は、「男女共同参画は長い間議論されてきたが、女性に対しての暴力が非常に大きい問題となっている。統計をとり、具体的な問題を把握しようとしている。我々は、警察、検察官、社会保障・医療関係者などに教育を行い、全体で協力関係を構築できるようにしている」と語った。
またスウェーデンと日本の共通の問題として、いつでも子供たちが性暴力や有害な情報にさらされているということをあげ、「何か規制等の対策を講じなければならないが、スウェーデン社会では言論・表現の自由がしっかり根付いており、その兼ね合いで対策は難しい。だが、消費者や保護者の運動が活発になってきており、この運動に対して全面的にサポートしている」と語った。
最後に水島委員長は、「年金制度や介護保健制度、出生率の向上の秘策などスウェーデンから学ぶことがたくさんある。日本も是非スウェーデンを見習い、男女共同参画社会を今後も推進していきたい」と党として可能な限り積極的に取り組んでいくことを約束した。
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