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2004/12/05
米澤副代表、池口労働局長、国際自由労連の世界大会に出席
 日本労働組合総連合会(連合:笹森清会長)など、世界約150ヶ国の中央労働団体で構成するICFTU(国際自由労働組合連盟:本部ブリュッセル)の世界大会が5日、宮崎市で開かれ、民主党からは米澤隆副代表、池口修次労働局長が大会開会式に出席した。

 ICFTU世界大会は4年に1回開催され、アジアでの開催は初めて。今大会では「連帯のグローバル化」をテーマに、経済のグローバル化により各国の労働現場に生じている低賃金、不安定雇用、劣悪な労働条件といった問題に、世界の労働組合がいかに一致して行動していくかが課題。児童労働の根絶、女性の差別待遇改善、若年者雇用の環境改善、労働条件の改善、HIV・AIDSへの対応、ILOの強化など、多岐にわたる決議案が議論される。

 開会式では、ファクソン・シャメンダICFTU会長が、「グローバル化は労働者に利益をもたらしていない」と語り、バランスを欠き、持続可能なものとなっていない現状に懸念を示した。またシャメンダ会長は、「人間尊重のグローバル化が必要だ」と述べ、不平等性・不安定性をもたらし、保護されない雇用が拡大しつつある状況を、ディーセント・ワーク(人間尊重の仕事)を促進する方向へと世界が一致して変えていかなければならないとした。

 開会式終了後に池口労働局長は、「国際自由労連の大会が日本で開催されたことの意味は大きい」と述べるとともに、「今回のテーマでもあるように、経済のグローバル化はすでに進んでいるが、経済発展のグローバル化に力を尽くしていかなければならない」とした。また、「労働基本権が付与されていない日本の公務員の立場改善を労働局長として改めて痛感した」と語った。
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