ニュース
ニュース
2006/05/30
活力ある社会のためのビジョンを示す 小沢代表、会見で


小沢一郎代表は30日午後の定例記者会見で、インドネシア大地震、国会のテーマ、雇用環境などについて語った。

 小沢代表は冒頭、インドネシアの大地震に言及し、「亡くなられた方も多数出ている。心からお見舞いを申し上げたい。民主党としても、できることは限られているが、対策本部を作り、できる限り被災地の再建または被災者の皆さんのために、支援をしてまいりたい」と語った。

 続いて小沢代表は、記者団からの質問に答えた。国会が延長されない場合、党活動の力点をどこに置く考えであるかという質問には「来年の参議院選挙に向けての、候補者の擁立をはじめ、いろいろな活動をそれぞれの地域でさらに精力的にやってもらいたい。私もなおいっそう力をいたしたい」と述べた。また「民主党の9月の代表選挙に向けて、党の基本的な政策をきちんと確立してゆく作業も進めてゆきたい」とした。

 雇用環境について見解を求められると、終身雇用や年功序列の仕組みなど「日本人が日本的風土あるいは考え方の中で作り上げたひとつのセーフティネット」をきちんと位置づけた上で、いかに効率的な経営を目指すかを考えるべきではないかとした。

 その上で小沢代表は「来年の参議院選挙で国民のみなさんへ訴える際に、自由という基本的でかけがえのない原則と、みんなが安心して生活、人生を送れる仕組み、セーフティネットをどのように構築し、組み合わせて、活力ある社会を作るか。きちんと示すことが大事だ」と表明。「党としてもそういったトータルのビジョン、自民党が示し得ないビジョンをきちんと示すことによって初めて、国民の大きな期待と理解が得られる」と指摘した。

 小沢代表はこのほか、在沖米軍基地再編問題に関する閣議決定や靖国問題についての質問などに答えた。
記事を印刷する