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2006/05/30
国民年金保険料の不正免除問題で社会保険事務所を視察


民主党「年金偽装追及チーム」は、 30日午前、東京都中野区にある中野社会保険事務所を視察した。

 国民年金保険料の不正免除問題に関して、同事務所は、保険料未納者であり免除対象となる被保険者に対し、免除申請について照会文書を送付した後、回答のない対象者の77件について、意思を確認せず免除に関わる手続きを代行したと報道されている。

 視察団を代表して、仙谷由人『次の内閣』ネクスト厚生労働担当大臣が挨拶し、日本の年金制度が抱える問題点を明らかにし、制度を再構築するために、現場でのご苦労やお気づきの点などについてご意見をいただきたいと要望を述べた。

 この後、視察団は、社会保険事務所長と東京社会保険事務局の担当者から、今回の国民年金保険料免除・納付猶予申請書に関する承認手続きの経緯概要について、ヒアリングを行った。この際、実際に使用された「連絡がなければ免除申請を希望するとみなす」との記述のある照会文書が示された。

 続いて、今回の不正免除について、手続き上の問題点、社会保険庁の指導監督上の問題点について、質疑が行われた。出席議員からは、そもそも国民年金業務が市町村から社会保険事務所に移管されたことによる納付率の低下が生じているのではないか、また現行年金制度の枠組みを維持しつつ納付率を高めようとすること自体が達成困難となっているのではないか等の問題提起が行われた。社会保険事務所当局とのヒアリングの後、視察団は、職員団体とも意見交換した。

 視察には、山井和則ネクスト年金偽装追及チーム座長、園田康博同チーム事務局長、菊田真紀子、郡和子、内山晃、村井宗明、柚木道義各衆議院議員が参加した。
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