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2006/05/15
小沢代表、参院選・衆院総選挙での勝利めざし、山形県を訪問




15日午後、小沢一郎代表は、来年夏の参議院議員選挙と、来る衆議院総選挙での勝利と政権交代をめざし、山形県を訪れて県内各界関係者との意見交換を精力的に実施したほか、記者会見では、17日に行われる党首討論に向けての意気込みなどを力強く語った。

 この日の午後、小沢代表は山形県訪問早々から、鹿野道彦党山形県連最高顧問・近藤洋介同県連会長らとともに、県内報道機関、県内経済団体、民主党と友好関係を結ぶ山形県議会議員団、連合山形の関係者などと相次いで懇談を行い、それぞれの意見や要望に耳を傾け、率直な意見交換を行うなど、精力的な日程をこなした。

 更に小沢代表は、夕方に山形市内で記者会見も開催。来夏の参院選への対応や、課題山積の国会対応などについて質問に答えた。

 この中で小沢代表は、今回山形県を訪問した理由について語り、参院選に関して全国に29ある一人区のうち、「東北地方には4つあるが、やはり4つとも勝たないようでは、(東北地方選出の自分としては)示しがつかない」などと述べ、一人区での勝利の重要性について、改めて強調した。

 また、党の地方組織のあり方と地域での活動についても問われた小沢代表は、「民主党はまだ新しい政党だから、地方の基盤が弱い。それを強くするには衆参の国会議員がきちんと当選をしてこなくてはならない。日々の活動も、支援団体などにただ頼っているだけでなく、自ら足を運び会話をして、信頼関係をつくる地道な日常の活動の積み重ねをすることが大切だ。会話は民主主義の原点だ」などと語り、代表自身が日頃強調している、地道な日常活動を通じて国民の皆さんの意見を聞くことの重要性を改めて指摘した。

 課題山積の国会対応についても小沢代表は、「われわれの主張を国会の場に出して、国民の皆さんの判断を仰ぐ、それに尽きる」と強調した上で、懸案となっている政策課題個々についても、「たとえば教育基本法案については、民主党案ができたので、これを持って国会で議論していく。共謀罪については基本的人権を非常に侵害するものになりかねない。司直の裁量が多すぎる。テロに限定した法案なら分かるが、現在の政府案では到底理解しかねる。行政改革法案は、改革という言葉を使ったが、改革という言葉に値するものではなく、ただのカラ元気で論外だ」などと、厳しく指摘した。

 17日に予定されている小沢代表と小泉首相との党首討論についても小沢代表は質問に答え、「別に方針はない。私が常日頃思っていることについて、小泉総理の考え方を聞き、私の意見を言う。後の判断は国民の皆さんにしてもらう」などと述べ、党首討論にはあくまで自然体で臨み、討論を受けての判断は国民の皆さんが行うとの考えを改めて語った。
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