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2006/05/31
野党結束強化へ 国対会談で党首または幹事長会談開催を要請


渡部恒三国会対策委員長、荒井聰国会対策委員長代理は31日、国会内で行われた野党国対委員長会談に臨み、今後の国会運営に関して情報交換した。

 会談後に会見した荒井国対委員長代理は、終盤国会に向けて野党の結束を強めるべきとの観点で幹事長会談もしく党首会談の開催を民主党から申し入れたことを明らかにした。社会保険庁による国民年金保険料の不正な免除・猶予問題、共謀罪や教育基本法案をめぐる十分な審議要請等のテーマを中心に、差し当たっては来週をめどに幹事長会談を開催する方向で調整に入ったと表明。「その結果を踏まえて党首会談が行われる可能性もある」とも語った。また、国民新党にも呼びかけを行いたい旨を伝え、共産・社民両党の了承を得たとした。

 社会保険庁改革法案の審議を行うか否かで調整がつかず、休憩に入っている衆議院厚生労働委員会については、「このまま政府・与党が言うように、社会保険庁関係の審議を中断してしまうのは国民の信頼を損うことになる」と指摘。「逃げている」「隠している」という印象を与えると国全体・政府全体のイメージダウンに繋がっていくのではないかとの見方も示した。そのうえで荒井国対委員長代理は、「野党としてはそこをしっかりと明らかにしていくことが仕事。現場にもその点を強く指示している」と述べた。

 審議を行わない理由として、与党側が社保庁の調査結果が出るまで1カ月程度かかるため、その間は審議を進められないとしている点にも言及。「しかし、土日で現場の聞き取り調査が行われているはず」と指摘した荒井国対委員長代理は、その内容・問題点に関する中間報告を行う形で審議を進めることは十分可能であるとの見方を示した。
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