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2005/10/14
議員年金廃止に関し、与野党にかなりの隔たり 野田国対委員長
野田佳彦国会対策委員長は14日午前、国会内で記者会見を開き、政治資金規正法改正の問題、議員年金廃止問題などについて、国会での動きを示しつつ見解を述べた。

 野田国対委員長はこの会見の中で、来週19日に前原誠司代表と小泉首相との党首討論を実現すべく、「最大限の努力をしていきたい」とまず表明。その上で、今日午前に開かれている衆院倫選特委で、政治資金規正法に関する民主党案と与党案の質疑が行われることにも言及した。そして野田国対委員長は、与党案を、「迂回献金という大変重要な問題に対して何ら効果のない法案」だとして「改正に値しない」と厳しい見方を示し、民主党案について、「自信をもって趣旨説明を行い、答弁を行っていただきたい」と述べた。

 昨日行われた議会制度協議会で、議員年金廃止問題について民主党と与党の考え方を示して協議が行われたことについても野田国対委員長は触れ、「直ちに廃止しようとする民主党案と、実態としては継続して先送りをしていこうという与党案との間には、かなり隔たりがある」との認識を示した。その上で野田国対委員長は、来週も協議が行われる予定だとし、民主党の主張を行いながら、与党側が「どれくらい下りてくるか」を見極める意向を明らかにした。

 また来週には、様々な委員会で大臣所信に対する一般質疑が行われることに関連して、経済産業委員会では経産省の裏金問題、文部科学委員会では核燃料サイクル機構(現、日本原子力研究開発機構)の不正問題や文科相・副大臣の講演会問題、農林水産委員会ではBSE問題などを、それぞれ集中的に取り上げていく考えであることも、野田国対委員長は「予告」した。
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