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2005/10/14
前原代表・岡田前代表、川崎でそろって民主党の政策を訴える


前原誠司代表、岡田克也前代表、笠浩史国民運動委員長は、14日夕方、川崎市内各地で民主党の考え方、政策を訴えかけた。

 この日、岡田前代表と笠国民運動委員長はまず、武蔵小杉駅などで民主党の政策を丁寧に訴えかけた。岡田前代表のもとには、多くの買い物帰りの主婦や仕事帰りのサラリーマンらが駆け寄り、「民主党、頼むぞ」「今度こそがんばって」などと、温かい応援・激励の言葉とともに握手を求める姿が相次いだ。

 続いて、川崎駅前ではまず笠国民運動委員長が、「国民の皆さまの前で、堂々と改革の中身を競い合っていく」として、巨大与党の暴走を止める決意を力強く表明。次に岡田前代表は、まず先の総選挙の結果に関し、小選挙区で2480万人もの多くの支援に謝意を表し、「にもかかわらず、民主党は大きく議席を減らした」として、「心からお詫びを申し上げる」と述べた。

 その上で岡田前代表は、投開票日から「わずか2日後に、定率減税を廃止するという言葉が財務大臣の口から出た」ことを厳しく指摘。サラリーマン増税はしないという自民党の公約との矛盾を厳しく突き、「公約違反が堂々とまかり通っている」とその不誠実な政治姿勢を批判した。

 また、年金制度改革についても岡田前代表は、与党は「国民年金については全くの先送り」だとし、「こういう政治を止めさせていこうではないか」と力強く訴え、政治資金規正法改正の問題についても、与党案は「迂回献金は手つかずのまま、与党にとって都合のいい案」だと厳しい指摘を行った。

 岡田前代表は、イラクへの自衛隊派遣についても、12月には撤退させるべきだと改めて主張。「アメリカの中ですら、国民の多くの皆さんが、あの戦争は間違いだったと言っている」ことを指摘し、「大量破壊兵器があるとして、戦争を支持した」政府の責任に厳しく言及した。

 続いて到着した前原代表も、「われわれこそが改革政党であることを、しっかりこれからの国会の議論の中でも訴え続ける」との決意をまず披露。「しっかりと重要な政策については対案を出し続け、与党が出さない案については、むしろわれわれこそが提案をしっかり示し続けたい」との基本姿勢を改めて強調した。

 そして、議員年金の廃止、公務員制度改革、特別会計改革などで、民主党から訴えかけたことが議論のきっかけとなっている現状を指摘した前原代表は、真の改革競争の実現に期待感を示した。そして前原代表は、与党の手柄にされる心配を指摘する声に対しても、「われわれはいったい誰のために政治をやるのか」として、「国民の皆さま方の生活に資することであれば」対案路線・提案路線をとっていくとの意向を示した。

 その上で前原代表は、サラリーマン増税はしないと公約しながら、その舌の根も乾かぬうちに定率減税の廃止を打ち出す政府・与党の姿勢を厳しく批判し、「行革なくして増税なし」との考えを強調。「身を挺して」税金のムダづかいを徹底的になくす決意などを力強く訴えかけた。
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