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2005/10/21
「議員年金廃止に向け、民主党案の今国会成立に努力」野田委員長
野田佳彦国会対策委員長は21日、国会内で会見し、当面の国会日程等を報告した。

 26日の国土交通委員会においては官製談合に関わる問題で、道路公団と公正取引委員会、それぞれの調査に食い違いがあった点をめぐり、参考人質疑が行われることを明らかにした上で「参考人には近藤元総裁の招致を要求しているが、忙しくて出られないと断っている。けしからん」と述べ、極めて遺憾であるとの考えを示した。

 また、20日午後に国会議員互助年金(議員年金)制度を即時廃止する民主党案を衆議院に提出したことを報告。「この扱いが当面の焦点である」と述べ、与党に対して審議を求めていく考えを改めて強調した。同時に、議員年金廃止をめぐっては自民党内で異論が続出して調整が難航していることに野田委員長は言及し、「小泉総理を弁護するつもりはないが、官邸というより自民党の総裁としての指導力(の問題)だと思っているので、こういうときには指導力を発揮すべきだと思う。総裁としての指導力は発揮すべき」と語った。今国会中に成案を得るように努力していくと重ねて主張した。

 最後に、19日の党首討論後に自民党の新人議員がテレビのインタビューに答え、「何回も言った話をこいつも言っているなというのかしら」と発言した問題にふれ、「こいつというのはわが党の前原代表を指しての言葉だと思われるが、公党の党首に対してこいつとは一体何ということ。政治家としてというよりも社会人としての常識に欠ける。あまりにもひどすぎる」と批判。議席を預かった重みがわかっていない軽はずみな言動や本会議欠席などの問題行動が続出している自民党新人については、新人「教育」以前に「躾」が必要として、「議席は大変重たい席。国民のみなさんから負託をされた議席だが、(このままでは)小泉チルドレンの座る席はチャイルドシートかと思わざるを得ない」と語った。
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