|
2005/10/25
野田委員長、消費税引上げ、定率減税廃止等の増税路線を批判
|
野田佳彦国会対策委員長は25日、国会内で会見した。
野田委員長は、同日行われる本会議議事日程等を確認するとともに、「規制の対象から老人ホームを外せ」といった議論が自民党部会で出て、その内容をめぐって与党内で混乱していた高齢者虐待防止法案の取り扱いに言及。「自民党部会で微調整された上で了承されたと聞いている」と野田委員長は語り、その中身について民主党の厚生労働部門で精査した上で、26日の厚生労働委員会で委員長提案となる見込みであるとの見方を示した。「与野党は成立させたい法案であるので、27日に変則的に本会議をセットすることもあり得る」と語った。
また、民主党提出のイラク特措法廃止法案に関しては「吊るしが降りたという報告がきた」と語り、早急にイラク特別委員会で趣旨説明を行い、与党に対し徹底審議を要求していく考えを強調。28日の質疑を与党に求めていく方針を示し、「今国会中にこの議論は進めるべきの立場で主張してきたが、ようやく実現の運びになってきた」と述べた。
政府による米国産牛肉の輸入再開の動きがある点も取り上げ、「米国産牛肉にトレーサビリティ制度を導入する法案も(民主党は)提出しているので、そうした質疑も今国会で行えるよう力を尽くしていく」とした。
同時に野田委員長は、全国に健康被害が広がっているアスベスト(石綿)対策として、被害補償や健康管理、被害拡大の防止など、国や企業が講ずべき対策を総合的に盛り込んだ法案を同日に提出すると表明。内閣委員会での議論を早急に整えていく考えを示した。
議員年金廃止法案をめぐっては、「与党は来年に先送りすることで方針を決めたような報道がある」との見方を示し、直ちに廃止すべきとの法案を提出したことを民主党は21日に改めて説明。「ぜひこれをたたき台として、この国会中に結論を得るように粘り強く要求していくとした。
さらに、与党が消費税引き上げを、政府税調が定率減税廃止の議論をそれぞれ行っていることに言及。この問題に関して小泉首相が「民主党も消費税を3%上げるといっている」と発言したことについて「同列に扱われるのは非常に迷惑」と野田委員長は語り、民主党の主張は年金目的消費税であり、これによって保険料は軽減されることになるもので実質増税とは異なることを改めて説明。「与党の財政再建のための増税とは違う」と語り、前原が徹底して主張している「行革なくして増税なし」の主張を改めて示し、徹底して無駄遣い是正を行ったうえでの増税でなければならないとの考えを強調。政府の増税路線を批判した。
|
|
|
|