2005/10/28
前原代表、現場感覚の重要性を改めて強調 参議院議員総会で
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28日午前、本会議を前に国会内で参議院議員総会が開催され、本会議後に再開された総会には前原誠司代表も出席。活発な意見交換が行われた。
本会議前の総会の冒頭、江田五月参議院議員会長が挨拶し、与党が国会後のことに意識がすでに向いていることに苦言を呈しつつ、党としての一致した対応を改めて呼びかけた。また、輿石東参院幹事長の報告の後、平田健二参院国会対策委員長も報告を行い、予想される内閣改造後に、新大臣からの所信を聞き質疑を行うため、臨時国会の開催を与党側に強く働きかけていく意向を示した。
本会議後に、総会は再開され、前原代表が挨拶を行った。前原代表はこの中で、出席議員に対して、党首討論開催への努力などに謝意を表するとともに、「来年、医療制度改革が中心のテーマになる」と指摘。亡くなった今井澄さん(元参院議員)が著した『理想の医療を語れますか』を改めて読み直していることを明らかにし、「現場感覚が必要だということを改めて感じた」などと述べた。
前原代表はまた、競争原理に社会をさらしていく方向の小泉改革に対して、社会保障、教育、少子化対策、地方への配慮などの問題に関して、「セーフティネットをどう張っていくのか」が問われているとし、「ますますこれからの日本社会は歪んでいく」と懸念を表明。「民主党がやらなければ誰がやるのか」として、国民の皆さんにわかりやすく民主党の理念を伝えていく努力の必要性を説いた。
前原代表が掲げる、いわゆる対案路線に関しても、何が何でも全ての問題に対案を出すのではなく、「どこにこだわりを持って民主党としてのカラーを出していくのか、どこを勝負どころとして与党に対峙していくのか」をよく見きわめ、「選択と集中」の重要性を強調。メリハリのきいた対案路線をとる決意を、改めて語った。
この後、出席議員からは質問や意見が相次ぎ、前原代表との間で活発な意見交換が行われ、最後は満場の拍手で総会は締めくくられた。
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