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2005/10/28
新内閣の所信聴取のため臨時国会開催を 鳩山幹事長が会見で


 鳩山由紀夫幹事長は28日午後、党本部で定例の記者会見を開き、内閣改造後の臨時国会開催の必要性、無宗教の国立の戦没者追悼施設建設に向けた動きなどについてコメントした。

 冒頭、鳩山幹事長は、「国会がいよいよ最終盤になった」として、前原新代表の下、「対案提示型」で臨んだ今国会について、「それなりに国民の皆さんに前原イズムが浸透してきたが、まだ時間的に十分ではない」などと振り返った。また次期国会までの間も、「民主党の姿をしっかり見せていくために、更なる努力をしていく」とした。

 その上で鳩山幹事長は、31日にも行われるとされている内閣改造に関連して、「新しい内閣の所信を、国民の皆さんも待望している」として、「年内に臨時国会を開くべきだ」と強く主張した。

 また民主党として、来月4日に全国幹事長・選挙対策責任者会議を開催することを、鳩山幹事長は改めて明らかにし、先の総選挙・補欠選挙の総括をしっかり行い、党機構改革を行い、公認候補者の選定を急ぐ、として、その決意を改めて述べた。

 更に、小泉首相の行動・言動により、わが国がアジア重視の政策をとる状況にない現状について、鳩山幹事長は「きわめて遺憾だ」と述べ、これに関連して、無宗教の国立の戦没者追悼施設の建設に向けた超党派の議員連盟の役員会が本日開かれたことを改めて報告。「海外から言われたからやるという発想ではなく」、「海外からも多くの方に来ていただけるように、首相や天皇陛下にもおいでいただけるように」との考えを示し、党としては既にマニフェストに記載されている事項だとして、積極的に行動していく意向を改めて示した。

 最後に鳩山幹事長は、横須賀を事実上の母港としている米空母キティーホークの退役に伴い、後継艦に原子力空母が決定したとの報道に関し、「国の安全保障に関わる重大事を、国会に何の相談もなく、日米政府が勝手に決める」ことに強い不快感を表明。「心からの強い憤り」をもつとし、地域の皆さんにも一切の通報もないことを、「まことにけしからん話」だとして、小泉内閣の閣僚の他人事のような発言が報じられていることにも厳しい批判の言葉を加えた。
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