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2005/10/31
会期中の所信表明なき内閣改造は非常識 代議士会で野田委員長


31日午後、衆議院本会議を前に国会内で代議士会が開かれ、国会の会期中に内閣改造を行おうとしながら、国会での所信表明をしようともしない小泉・自民党の姿勢を、野田佳彦国会対策委員長が厳しく批判した。

 代議士会の冒頭、中川正春議院運営委員会筆頭理事が本会議での賛否等、報告を行った後、野田国対委員長が挨拶。野田国対委員長はこの中で、これまで国会の会期中に内閣改造が行われた例は戦後に6回あるが、会期最後の本会議を前に内閣改造を行って改めての所信表明もしない例はなく、「異例というか、むしろ非常識だ」とまず厳しく指摘。その上で、「大臣の所信も聞かないまま、3カ月も職務を遂行させるというのは、できることではない」と力強く述べ、出席議員からも、「その通りだ」などと次々に声が上がった。

 野田国対委員長は、米国産牛肉の輸入再開問題、12月に期限が迫るイラクへの自衛隊派遣の問題、米軍再編問題、普天間基地移転問題など、政治判断を求められる案件が山積している実情も踏まえ、今日午前に行われた野党国対委員長会談で、社民・共産両党と一致して、臨時国会の開催を強く要求していくことになったとし、明日の本会議終了後に、河野議長に申し入れを行う方向であることを報告した。

 また、今日の本会議で障害者自立支援法案に反対の立場で討論に立つ田名部匡代衆院議員も、「全国におられる障害者の皆さんの苦しみ、怒り、悲しみ、その思いをしっかり受け止めて堂々と討論する」と力強く決意を披露し、大きな拍手を浴びた。
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