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2003/10/22
菅代表・小沢前党首、岡山で民主党政権実現を訴える


民主党の菅直人代表と小沢一郎前自由党党首は22日、岡山市で開かれた街頭演説会に参加し、集まったおよそ800人の聴衆に二大政党制の実現を呼びかけた。

 まずマイクを握った小沢前党首は、道路公団総裁をめぐる問題に触れ、「藤井総裁に居直られて、自民党も小泉総理も震え上がっている。政治家と官僚がもたれ合い、馴れ合って権力をほしいままにしてきたことの末路だ」と指摘。また、総選挙のマニフェストをめぐっては、「小泉改革宣言」で首相の一枚看板だった郵政民営化についてさえ先送りの方針しか出せなかったことを指摘し、民主党とともに「半世紀続いた官僚任せの政治に終止符を」と力強く呼びかけた。

 続いて菅代表は、自民党のマニフェストにあたる「小泉改革宣言」の根本問題として、現に郵政民営化を「体を張って阻止する」と公言する自民党候補がいるなど、すべての候補者が賛同した公約にまったくなっていない実態を指摘。「これで国民への責任ある約束と言えるか」と厳しく批判した。その上で、「これまで自民党を支持してきたがもうダメだ、という人が多い。政権の座を一度民主党に譲り、政権交代可能な二大政党による制度をつくること。それが、自民党を立て直す道でもある」とし、総選挙を通じた政権交代実現を力強く訴えた。
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