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2003/10/24
【参埼玉補選】菅代表、枝野政調会長が大宮で応援演説


民主党の菅直人代表と枝野幸男政調会長は24日、投票日がいよいよ明後日に迫った参院埼玉補選の応援で、早朝からJR大宮駅前でマイクを握った。
 
 菅代表はまず、今回の参院補選は改革派の上田清司知事を誕生させた埼玉知事選から総選挙へと続く改革の流れを確立する重要な選挙だとして、「みなさんは日本の政治を変えるチャンスを他の都道府県より1つ多く持っている。投票所へ足を運んでほしい」と聴衆に呼びかけた。県政を食い物にしてきた土屋前埼玉県知事の汚職構造と同様の構造が自民党政権下には蔓延しているとの見方を示した菅代表は、しがらみを一掃して国民のための政治を実現するには政権交代しかないと訴えた。
 
 「民主党マニフェストに、民主党が政権をとったとき何を実現するか示した」と菅代表は語り、年金改革の具体案もないうえに、郵政民営化の実施期限を小泉首相の任期後の2007年としている自民党公約集については「自分が辞めたあとにやるということは、(公約を)守れなくても大したことではないということか」と喝破。民主党と自民党のどちらが国民のための改革を進めるかを見比べ、選択してほしいと語った。
 
 また、自民党の73歳定年制に基づく引退要請を拒否した中曽根康弘元首相の問題や日本道路公団の藤井治芳総裁の解任をめぐるゴタゴタにも言及し、「世代交代はいつの世にもある。しかし人事は人びとを驚かすための道具ではない。仕事をしてもらえる人を適所に据えるものでなければならない」して、小泉首相に苦言を呈した。
 
 菅代表は「政権交代のある日本をつくろうではないか」と力説し、政権が交代することで国民の声は政治に反映させていくことができるとして、その足がかりとなる参院補選での支持を重ねて訴えた。参院埼玉補選は26日に投開票される。
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