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2003/10/25
老人党のなだいなださんが民主党にエール


総選挙の公示が間近に迫った25日、民主党の大塚耕平、鈴木寛の両若手参議院議員が、老人党を立ち上げて現在の政治のあり方に鋭い問題提起を行っている、作家で精神科医のなだいなださんを議員会館に迎え、政権交代に向けて民主党に問われる課題などについて話を聞いた。

 まず民主党のマニフェストについて感想を求められたなださんは、「マニフェストとは哲学を宣言するもの。細かい字でゴチャゴチャ書かれても老人には読めない。国民が、<5つの約束、2つの提言>で言っているようなことが実現されていると感じられないのは何故なのか、そこを訴えるべきだ。まだ言葉に力がない」と注文をつけた。

 また、現在の民主党の最大の問題点として、自民党との対立軸をはっきりさせられていない、と指摘。年金問題や外交政策を例にとり、「これから先、年金制度を支えるために税を上げなければならないなら、まず特権的な議員年金の廃止を打ち出したらどうか。そして、アメリカ中毒の小泉首相に対して、一方で財政が苦しいから税を上げると言いながら、他方でイラク支援と称してアメリカに5500億円もの金を出すはおかしい、と訴えれば、国民にも通じる」と提案した。

 最後に今回の総選挙の意義についてなださんは、「主権者である私たちは、政府を選ぶ権利を持っている。いずれかの政党のために投票するというのではなく、その政府を選ぶ権利を行使する機会が今回の総選挙だ。そのために、ぜひ選挙に行くべきだ」と語った。
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