ニュース
ニュース
2003/11/13
「自衛隊派遣断念の表明を」イラク南部テロで菅代表
民主党の菅直人代表は13日、前日にイラク南部のナシリヤでイタリア軍警察本部に対する大規模な自爆テロが引き起こされたことについて記者団の質問に答え、「多くの方が犠牲になったことを心から残念に思う」とした上で、「政府が安全だといっていたイラク南部でも危険があることも明らかになった。政府は、(イラク内に『非戦闘地域』が存在するとしたことが)誤った判断であったことをきちっと認めて、自衛隊派遣を断念するということを国民にはっきりと説明するべきだ」と厳しく指摘した。

 また、この日、解任された日本道路公団の藤井総裁の後任に自民党の近藤剛参議院議員が内定したことについて、「当初は民間人を起用するとしていたが、民間の人に断られて、苦し紛れに身内の議員から出したのか。どういう意味で『適任』なのか、よくわからない」とし、十分な説明もなく不可解な人事を進める官邸への不信感を露わにした。

 さらに、同日、社民党の土井たか子党首が衆院選惨敗の責任をとって辞任を表明したことについて感想を求められた菅代表は、「衆議院議長も務められ、日本の政治のひとつの顔として活躍されてきた方であり、その意味で残念ではある」と述べるとともに、「二大政党制への大きい流れの中で、今、民主党が本当の意味でその一翼を担う政党としての役割を負っていることを改めて感じる」と語った。
記事を印刷する