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1998/04/01
菅代表が市民と対話集会/大画面パネル移動車を使った新しいキャンペーン




 民主党は4月1日、大都市型の新しいキャンペーンの試みとして、190インチの液晶パネルつきの移動車(モーボトロン)を使った対話集会を東京・JR高田馬場駅前で行った。
 この集会は、党の学生局に集まった学生たちが「街宣車上からの一方的な訴えではなく、もっと若者にアピールできるキャンペーンができないか」と話し合った中から生まれたアイデア。ビデオメッセージを映しながら、菅代表と市民がディスカッションを行うもの。今回は入学式へ向かう早稲田大学生をターゲットに、高田馬場駅を会場に選んだ。

 学生たちが自ら出演交渉して集めたビデオメッセージには、ジャーナリストの田原総一朗氏、Jリーグの川淵三郎チェアマン、大槻義彦早大理工学部教授、早稲田のトンカツ屋のご主人などが登場。

 菅代表が会場に現れ、画面に大写しになると、あっという間に聴衆が集まりだし、道路のむかい側にも足を止める人たちであふれた。菅代表は「政治は政治家だけのものじゃない。国民が自分たちのあり方を決めるプロセスが政治だ」と市民参加の重要性を訴えた。

 司会の川内博史遊説局長が「何か質問は」と呼びかけると、聴衆から次々と手があがり、学生から「総理になったらまず何をやりたいか」と質問。「まず自分の言葉であいさつしたい。今の大臣のほとんどは、あいさつまで役人が作ったメモを読み上げている」と答えた。難問、奇問が続出したが、どんな質問にも具体例をあげてていねいに答える菅代表に、聴衆からは驚きの声があがっていた。

 会場には近藤昭一学生局長、中尾則幸宣伝局長、小川敏夫さん(次期参院選東京選挙区予定候補者)も姿を見せ、それぞれ民主党への支持を訴えた。
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