1998/04/14
蔵相「G7欠席」表明、野党の批判で撤回
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政府、自民党が13日、松永蔵相の先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)欠席を決め、14日撤回した。9日、橋本総理が突然の記者会見で政策転換を表明したことから、野党が国会での説明、質疑を求め、政府・自民党が日程調整を焦ったためだ。
14日の衆参両院本会議での質疑につづいて、参議院の民主党など野党会派は「蔵相がG7から帰国した後の17日午後、予算委集中審議」を要求していた。ところが13日、参院自民党が「蔵相はG7に行かないので、15日に審議してほしい」と申し入れてきた。参院予算委理事会は15日の委員会開催を決めたが、民主党の国対で「G7欠席など許されない」との声が噴出。平和・改革、自由党とも足並みを揃え、3会派国対委員長が自民党国対委員長に「国内問題で国際的に大恥をかいても良いのか」と申し入れた。政府・自民党はG7欠席方針を撤回したが、振り回された参院側は官邸の責任を追及。14日夕、参院議長の下で各会派代表者、予算委理事などが集まり、この席で村岡官房長官、額賀官房副長官が陳謝した。この結果、参院予算委は17日に開催されることになった。
石井一・民主党国対委員長は「政権末期とはこんなものではないか」と政府・与党の混乱を批判した。
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