1998/04/21
労基法改正案 労働者の権利侵害を懸念
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労働基準法改正案が21日の衆院本会議で趣旨説明され、民主党からは鍵田節哉議員が代表質問した。
鍵田議員は「今回の改正案は労働条件の明示、年次有給休暇2日増など評価すべき点もあるが、一方、規制緩和の美名のもとで労働者の権利が侵害されかねない課題もある」として、(1)時間外労働の上限が明記されていない(2)休日・深夜労働のルールが確立されていない(3)裁量労働のホワイトカラー全般への拡大はサービス残業の追認となる――などの点を指摘し、特に裁量労働制導入について「使用者側の一方的な意見を採用した暴挙」と批判した。
伊吹労相は「時間外労働を罰則をもって抑制することは適当でない」「審議会労働委員より意見が出された部分は法案審議期間に検討したい」などと答弁した。
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