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2006/04/01
前原代表、宮崎県連大会で講演 代表辞任表明の経緯説明
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前原誠司代表は1日午後、宮崎県都城市での視察等を終え、党宮崎県総支部連合会の定期大会で講演を行った。
この中で前原代表は、昨日、代表辞任を表明したことについて、お詫びと、「メール」問題の経緯について説明を行った。そして前原代表は、「国民の皆さま方、なかんずく党員やサポーターの皆さまに、大きな失望を与えた」責任はきわめて大きいとし、「メール」問題の報告書が出るタイミングで、「全ての責任はリーダーである代表にある」として辞任の意向を表明した、などと語った。そして、まさに針のむしろであったのではないかとして、会場の党関係者に、「申し訳ない気持ちで一杯だ」とし、「ご迷惑をおかけし、国民の信頼を失った」ことに関して「心を込めてお詫びを申し上げたい」と述べた。
その上で前原代表は、民主党ががんばり、政権交代可能な状況になれば、政治に緊張感が生まれるとし、政策においてしっかり対立軸を示していくことの重要性を強調。「誰が党首になってもしっかりと支え、民主党を政権交代可能な政党に必ず脱皮させる」との決意を語った。
前原代表は更に、代表として努力してきたこととして、まず、「主要な政策については提案・対案を示すことで、民主党の本気さを訴えていくこと」を指摘。「今の自民党に政治を任せるわけにはいかない」との思いで、寄り合い所帯と言われながらも民主党は努力してきたとし、「政権交代可能な二大政党政治を定着させていく」ために、政策の一体性を更に高めていくことの重要性を強調した。また、300の小選挙区に候補者を立てて、たたかう素地をつくることの重要性も改めて指摘した。
また、前原代表は、民主党の求めるべき方向性として、小さな政府ではなく、「効率的で人に温かい政治」が重要だと改めて指摘。「削ってはいけないものまで削った」小さな政府路線の小泉政権の姿勢を批判した。そして、天下りや官製談合とういったムダを、まず徹底的に削ることが重要だとし、「行革なくして増税なし」というカルチャーをしっかり定着させることが必要だとした。
続けて前原代表は、地域における雇用の実態などにも触れながら、「格差を生む、改革という名の改革逆行」だと小泉政権の政治姿勢に厳しい見方を示した。また、障害者自立支援法についても、自らが実際に視察した経験も踏まえて強い懸念を表明。官製談合や天下りで浪費されているお金の方がはるかに大きいとして、政府・与党を批判した。
医療制度改革についても前原代表は、「まずは数字ありきのいつものパターン」だとして、診療報酬の引き下げに拘泥し、内容の薄い政府の改革案を批判。小児科・産科や救急医療の充実などに目を向ける「真の医療制度改革」こそが必要だと強調した。
最後に前原代表は、小さな政府と言いながら、世界一と言われた医療制度も壊れ、官僚の天下りや官製談合はより巧妙化しているとして、こうしたことが小泉改革の実態だと厳しく指摘。「われわれ民主党の果たすべき役割は大きい」として、「再生のためのスタートを切らなければいけない、その思いを持って昨日辞職した」と述べ、「昨日で膿は出し切ったので、新たな代表の下で一致結束を」などと呼びかけた。そして、「今の政権の延長線上に明るい未来は描けない」として、「一議員として皆さま方とともにがんばっていく」との決意を述べて講演を締めくくり、大きな拍手を浴びた。
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