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1998/04/30
石井紘基議員 PKO法改正、大蔵省処分で質問
 民主党の石井紘基議員は30日の衆院本会議で国連平和維持活動協力法(PKO法)改正案に対して代表質問に立ち、この中で大蔵省の過剰接待に関わる処分についても質問、厳しく追及した。

 PKO法については「今回の改正で武器使用について『上官命令による』としているが、92年当時、政府はPKO派遣を急ぐあまり『自衛隊員個人の判断』としたのではないか」「PKFは国会承認を要するのに、PKO参加はなぜ国会報告だけなのか」などと質問。政府側は「武器使用を個人判断としたのは、派遣の経験がなかった当時の判断でやむをえなかった」(橋本総理)、「PKO参加は治安出動のように国民生活に直接関わるものではないので国会承認を課していない」(久間防衛庁長官)などと答弁した。

 大蔵省処分について石井紘基議員は「この程度の調査結果にしては遅すぎる」「なぜ長野証券局長、杉井銀行局担当審議官を懲戒免職にして退職金支払いを拒否しなかったのか」と追及し、松永蔵相に「自ら進退を考えないのか」と迫った。松永蔵相は「退職金については本人の意思を聞いてみたい」「私自身は国民の負託に応えられるよう全力を尽くす」と述べるにとどまった。
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