政府が今国会に提出している労働基準法改正案について、民主党は修正を各党に呼びかけたが、社民党内の調整がつかず、合意に至らなかった。
伊藤英成政調会長と鍵田節哉労働部会長は20日、「労働基準法改正についての談話」を発表した。「男女雇用均等法で女子保護規定が撤廃されてしまった後の激変緩和措置(時間外・休日・深夜労働に関する規制)を労基法改正で担保することが必要であるにもかかわらず、政府改正案には長時間労働の是正や仕事と家庭生活の両立に配慮した施策が欠落している」との観点から、時間外・休日・深夜労働、新しい裁量労働制、1年単位の変形労働制に関する規制など法案修正を働きかけたと説明。中央労基審で労働・使用者・公益委員の合意が得られないまま改正案が作成され、さらに与党(自民・社民)合意のないまま国会提出されたことが審議を混乱させ、合意形成の弊害となったと与党の責任を指摘。「継続審議になる場合は、民主党は修正要求実現に引き続き努力する」と表明している。
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