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1998/05/20
和田洋子参院議員 PKO法改正に代表質問
 和田洋子参議院議員は20日の本会議で、国連平和維持活動協力法(PKO法)改正案に対して民主党・新緑風会を代表して質問に立った。

 和田議員は質問に先立ち、インドの核実験への抗議とパキスタンが核実験を行わないよう説得する必要を強調し、「既に核兵器を保有する国に対しても、臨界前核実験も容認できないと迫るべき」と主張した。しかし、臨界前核実験について小渕外相は「国際社会の取り組みの中で検討されていくものと思う」と消極的な答弁に終わった。

 PKO法改正については、和田議員は(1)上官の命令を原則とする武器使用は、隊員の生命・身体の安全確保のためであり、憲法の禁止する武力行使にはあたらない(2)自己保存の自然権的権利が拡大解釈され、部隊の安全などのために武器が使用されることはない――点の確認を求め、橋本総理は「そのおそれはない」と明確に確認した。
 和田議員は、PKO法成立以来、武器使用が個人の判断とされてきたことについて「隊員の心理的負担は相当なものだった。政府は矛盾を残したまま現行法の成立を急いだ過ちを率直に認めるべき」と追及したが、橋本総理は「当時としてはやむをえなかった」と反省の姿勢を示さなかった。
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