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2005/08/11
危機感をもって、国の行く末の議論をすべき 岡田代表、記者団に
 岡田克也代表は11日、党本部で記者団からの質問に答え、自民党の綿貫元衆院議長が、小泉首相と郵政民営化反対派をヘビとマングースに例えたとの報道に関し、「ヘビとマングースの闘いだといって、面白い面白いと見ている国民は多くない。そんなことをしている間にどんどん足元が崩れていく」などと指摘。危機感をもって「この国をどうするか」を議論すべきとの見解を示した。

 各種世論調査に基づく内閣支持率の上昇傾向については、首相と反対派の対立構図が、一時的に見世物として面白いとメディアに大きく取り上げられた中での数字であると指摘。「日本人は賢明であり、そのようなことで3〜4年先を規定する政権を決めてはならないとして、冷静に見ておられる方が多い」などと述べた。

 郵政民営化関連法案の採決で反対票を投じた自民党の衆議院議員の選挙区に、自民党の執行部が対立候補の擁立を検討している件については「自民党内のコップの中の争いに口出しする気はない」と切って捨て、堂々と戦いに臨むことが重要と主張。それではじき出される候補は、もともと有権者から理解されていないということだ、などとコメントした。

 また、岡田代表は、11日の臨時閣議で了解された2006年度予算の概算要求基準に関し、「相変わらず官僚主導だ」として、歳出削減への取り組みが十分でないと批判。自民党が税の無駄遣いを止めるように衆院選で訴えるのであれば、その主張を来年度予算に盛り込むべきであったと指摘し、「小泉改革がいかにいい加減で、官僚の手のひらの上で踊っているに過ぎないか、明らかになった」と述べた。
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