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2006/04/12
【次の内閣】小沢新代表の下、閣議開催 行革推進法民主案提出へ
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12日午後、民主党『次の内閣』は、小沢一郎新代表となってから初めてとなる閣議を国会内で開催した。
小沢一郎ネクスト総理大臣(代表)は挨拶で、新しい執行部のスタートにあたって、「特に国会中、色々な予算や法律案関連の作業に大変お忙しいことと思うが、是非ともわが党の主張を論戦の中でアピールできるように、皆さんのご尽力を」とまず呼びかけた。その上で、重要なのは対案の中身だとして、「自民党以上に、より良いものであると同時に、より鮮明で分かりやすく国民に基本的な考えの違いをアピールするということが求められている」と指摘。「私どもの主張、考え方を、きちんと分かりやすく国民に説明できるように、みんなで議論して結論を出していただきたい」と述べ、各ネクスト大臣らの協力を要請した。
菅直人ネクスト副総理大臣(代表代行)も、「重い任を代表から仰せつかった」とし、「(代表が)この部分は代表代行にやってくれとおっしゃることを中心に、全力でやっていく」と、その決意を語った。鳩山由紀夫ネクスト国務大臣(幹事長)も、後半国会においては、行政改革推進法案、医療制度改革関連法案、国民投票法案、教育基本法の4つが「大きな軸になるのではないかと思っている」と指摘。これらについては、「少なくとも民主党としての主張が、国民の皆さま方に届くように」と要請した上で、千葉7区の「補欠選挙の勝利を得て、来年の参院選勝利から、政権交代への大変大きな道のりでの役割だ」と強調した。
松本剛明ネクスト官房長官(政策調査会長)からは、『次の内閣』閣議の構成について改めて報告があり、確認された。また、新しく就任した荒井聰国会対策委員長代理からは国対報告が行われた。
仙谷由人ネクスト厚生労働大臣からは、民主党の医療改革大綱「私たちは安心・納得・安全の医療を実現する」について、その内容の報告が行われた。これは医療制度改革に関する民主党の総合的な考え方を示したもので、閣議では以前から内容を審議してきた集大成であり、了承された。
続いて、参議院定数是正に関する民主党案及び与党案については、直嶋正行ネクスト官房副長官(参議院政審会長/政策調査会長代理)より説明があった。この中では、特に民主党案について、鳥取・島根を合区とし定数を2減らし、東京を2増やすことなどの内容が説明され、了承した。また、国会対応は参議院国対に任せることを了承した。
行革推進法案に関しては、「国民がゆとりと豊かさを実感しながら安心して暮らせる安全な社会を構築できる効率的で信頼される政府を実現するための行政改革の推進に関する法律案」(民主党議員立法)と、「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律案」(閣法)について、それぞれ直嶋正行行政改革プロジェクト・チーム座長より、その内容の説明が行われた。議論の結果、民主党案については早急に国会に提出することとし、政府案については反対を決定した。
大島敦ネクスト内閣府担当大臣からは、いわゆる市場化テスト法案(「競争の導入による公共サービスの改革に関する法律案」(閣法))について説明があり、官民競争入札の実施にあたっては、生活者の視点からサービスの質の向上を図るよう配慮する旨の修正要求をしていくこととなり、賛否については、松本ネクスト官房長官と大島ネクスト内閣府担当相、渡辺周ネクスト総務大臣に一任された。
また大島ネクスト内閣府担当相からは、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律案」など公益法人改革三法案についても説明があり、新法人の税制のあり方を委員会質疑等で質しつつ、法案の趣旨については一定の理解ができるとして賛成することを決定した。
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