16日午後、衆院本会議において、証券取引に対する規制のあり方をめぐって提出された民主党の証券取引委員会設置法案および政府の証券取引法改正案等の採決に先立ち、小川淳也衆院議員が民主党案に賛成し政府案に反対する立場での討論を行った。
小川議員はまず、昨今の証券市場をめぐる騒がしい話題として「勢いに乗った時代の寵児」が囚われの身となったことなどを例に取り、私たちは不安の時代を突き進んでいるとしつつも、市場経済を後戻りさせようとしているのではないと述べた。そして、「真の自由には、それを遥かに上回る規範が必要」だとし、そのためには十分な権限と陣容と独立性を備えた監視機関を作るべきだとして、民主党の証券取引委員会設置法案への賛成を促した。
小川議員はまた、証券取引法を各種金融商品を横断的に規制する金融取引法に変えようとする政府案について、銀行・保険・商品取引を対象としなかったことを取り上げ、官庁の縦割りと縄張りが克服されていないなどの欠陥を厳しく指摘した。そして、看板と実態の相違を衝いて、政府案への反対を促した。
小川議員は、このような政府提出法案のあり方は小泉政権の政治姿勢から来ているとして、「あなたが目をそらしてきたものに大きく瞳を開き、耳を閉ざしてきた声に心の耳を傾けたい」と語り、庶民とともにあろうとする民主党の政治姿勢を訴えた。
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