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2006/04/23
代表、札幌で講演 終身雇用と年功序列再評価の必要性指摘


 小沢一郎代表は23日、札幌入りし、北海道内の自治体議員で組織する民主議員ネット・北海道の研修会で講演した。

 小沢代表はこの中で、終身雇用と年功序列を雇用におけるセイフティネットとして再評価する必要があると指摘。「安上がりな非正規雇用を増やす」経営者と、「時代に流されて能力主義的雇用形態は仕方がない」と許容する労働組合の双方に対して「そういう考えではダメだ、必ずマイナスのしっぺ返しがあると言っている」と述べた。

 また食料自給率の向上について政府与党が100%を展望しようとしないことを批判。補助金ではなく、作物に対して直接対価を支払う不足払い制を基幹作物に導入することで「自由貿易の下でも食糧自給率を100%にすることは可能だ」とした。

 外交安全保障問題では〔1〕国連中心〔2〕日米関係重視〔3〕近隣外交重視の3点が柱であるとした上で、「日本国憲法と日米安保は国連憲章の枠内のもの。国連中心と日米関係重視は両立できないという意見があるがそんなことはない」と述べた。さらに「民主党は外交安保問題で一つにまとまれるのか不安だ」との会場からの意見に対して小沢代表は「全然だいじょうぶ。私は横路さんとまったく同じ。文章にしてはんこをついた(04年3月)ぐらいですから。党内の8、9割も同じ考え。心配はありません」と断言した。

 民主議員ネット・北海道は民主党所属の道議・市長村議や無所属議員150人で組織。研修会を開くなどして、市民政治の定着と分権型地域社会の構築をめざしている(記事・写真:党札幌支部提供)。
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