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2006/01/20
失われた安全を取り戻す『安全国会』に 鳩山幹事長、会見で
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鳩山由紀夫幹事長は20日午後、定例の記者会見を党本部で開催し、通常国会に臨む党としての姿勢や政府四演説についての所感などを述べたほか、パレスチナ評議会議員選挙に党として国会議員を派遣することなどについても言及した。
豪雪災害、羽越線脱線事故、イラクへの自衛隊派遣期間延長、米国産牛肉の輸入再開、子どもに対する凶悪犯罪、そして耐震強度偽装問題、ライブドア問題など、この冬に起きた事件・事故を鳩山幹事長はまずふり返り、こうした様々な問題について、国会での論戦を通じてたたかう民主党の姿を示していくことで、信頼回復・再生へ、大きなきっかけをつかんでいきたいとの意気込みを示した。
また小泉首相の施政方針演説などへの所感についても鳩山幹事長は述べ、特に「理念の欠如」について言及。「志という言葉だけが上滑りをしている」として、二極化が進む社会の現状を指摘しつつ、「影の部分の議論が全くなかった」、「地域や弱者に対する思いやりが完全に欠落をしていた」などと批判を加えた。そして小泉首相の「自画自賛の演説を聴いて、これが政治なのかと残念な思いがした」などと語った。
同時に鳩山幹事長は、前原代表がこの国会を「安全国会」と銘打っていることに改めて言及し、「失われてしまった安全を取り戻すための国会」だとして、「それを通じて温かい改革を行わなければいけない」と指摘。「真相究明に関しては厳しく徹底的に追及をしていく」との決意を示しつつ、特に耐震強度偽装問題に触れて、先の証人喚問で更に疑わしさが増したとして、自民党の伊藤公介衆院議員の証人喚問を強く要求していくとした。
またライブドア問題に関しても鳩山幹事長は、日本経済に対する影響に懸念を示すとともに、堀江社長を総選挙勝利の看板のように使い、もてはやした武部幹事長らの姿勢について、「手のひらを返したように、党とは関係ないと逃げの発想」をしていることを厳しく批判。とにかく選挙に勝てばいい、人気があればそれでいい、といった自民党の体質にも矛先を向け、「真実を明らかにしないで、数のおごりでこの国会を押し通してくる」であろうと指摘し、民主党ととして、「偽装・粉飾・目くらましの小泉政治に対して全議員で体当たりをしていく」との決意を語った。
近日中に行われる予定のパレスチナ評議会議員選挙について、岡田克也前代表時にアッバス議長に対して、党として選挙監視団を送るとしたことから、全議員に募集をかけたところ、市村浩一郎・長安豊両衆議院議員が手を挙げたことを鳩山幹事長は紹介。党として「中東和平に大変関心をもっている」とし、「選挙がうまくいくかどうか、うまくいくように努力することが民主党の役割だ」と述べた。
その上で、自民党在籍時に自ら選挙監視団として乗り込んだ経験もある岡田前代表が、今の自民党がパレスチナ問題に関心を失っていることを嘆き、民主党から赴く市村・長安両議員に、しっかりした仕事をしてもらいたい、との思いを述べていたことも、鳩山幹事長は明らかにした。
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