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2005/06/03
藤井代表代行、都内の集会で挨拶 小泉政権の姿勢を厳しく批判


 藤井裕久代表代行は3日夜、都内足立区で開かれた集会で挨拶し、地方分権や年金制度の抜本改革の問題などを挙げて、現在の小泉・自公政権の姿勢を痛烈に批判し、民主党への支持を力強く訴えた。

 藤井代表代行は挨拶の冒頭、「本当の地方分権をやる」なら、地方議員の皆さんこそ主役だと前置きした上で、小泉首相が「本当の地方分権をやっていない」ことをまず取り上げた。そして、保育所の設置基準や特養ホームの入所基準などが、現実に全く即していない現状を分かりやすく説き、地域のことは地域で決めるべきとの正論を力説。こういったことに全く手をつけないまま、補助金を切るだけの小泉首相の方針を痛烈に批判した。

 その上で藤井代表代行は、このように地方分権が進まないのは、「補助金は自由民主党の地方コントロールの手段」だからだと解説し、「自民党に票を入れないと補助金をつけてやらない」というやり方が、もはや地域の人々の支持を得られなくなっている現状を鋭く指摘。「本当の地方分権を民主党はやる」として、補助金の大部分を地方に渡す民主党の政策の正当性を説いた。

 藤井代表代行は、返す刀で、小泉・自公政権の言う年金改革についても触れ、「100年安心」などという自公政権の主張に対し、「何を言っているんだ、というのが参院選での有権者の声だった」と指摘。現在の年金制度には5つの欠陥があり、小泉首相はそれに全く手を付けていないと、厳しく批判した。藤井代表代行が挙げた5つの欠陥とは、人口構成の変化に未対応であること、4割未納の国民年金制度には限界があること、一元化と言いながら議員年金制度の改革に手を付けないこと、専業主婦の皆さんに年金権がないこと、多過ぎる積立金とそれに群がる年金官僚の問題。

 更に藤井代表代行は、政府・与党の言う景気回復のかけ声が、地域の中小企業などの皆さんの実態を全く反映しておらず、一部大企業が空前の利益をあげていることによる「好景気」に過ぎないことを鋭く指摘した。そして、こうした国民を欺く政治に対して、「皆さんが鉄槌を下せば、人間というのは少しは反省する」として、民主党への支持を力強く訴えた。その分かりやすく、国民の目線に立った演説には、会場に詰めかけた聴衆から大きな拍手がわき起こった。
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