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2005/06/06
都議会・都政を変えて日本の改革を 岡田代表ら新宿で街頭演説行う


 岡田克也代表は6日夕、通勤客で賑わう新宿駅西口で、海江田万里党東京都連会長らとともに街頭演説を行い、独りよがりの外交・内政を続ける小泉政権を厳しく批判し、都政を変えることで日本を変えよう、などと力強く訴えた。

 まずマイクを握った海江田会長は、かつての中央集権の時代は終わりを告げているとして、「権限と財源を、例えば東京都や新宿区にどんどん移していかなければならない」と、地方分権の重要性を指摘し、そのためにもどんな人を都議会議員に選ぶかが、「皆さま方の生活にとっては大きな影響を与える」などと呼びかけた。また、民主党が示した東京マニフェストの中に、震災対策などについて様々な政策を提唱していることも紹介し、更なる意見を、などと訴えかけた。

 続いて岡田代表も演説を行い、先週、衆議院予算委員会で小泉首相と議論した際、「日本は4年間、間違った人を総理大臣にした」とつくづく感じたと述べ、「独りよがりの外交、独りよがりの内政を続けている」小泉首相の政治姿勢を改めて厳しく批判した。

 その上で岡田代表は、外交についてまず触れ、日本大使館への投石などについては、「中国政府は謝罪すべき」で、「おかしなことはおかしいと、はっきり言うべき」だと指摘。「その前提は、お互いがお互いを信頼し合っていること」だとして、「日本は中国を必要とし、中国は日本を必要としている」現実を踏まえ、日中間の信頼関係の重要性を説いた。そして、「残念ながら、小泉さんの折々での言葉を見ていると、とにかく溝を深くしようとしていると思われても仕方のないような言葉遣いをしている」と批判。各国首脳からも心配する声が挙がっていることにも触れて、小泉首相の独りよがり外交に苦言を呈し、「もっと平和なアジアにするために、日本がもっと役割を果たさなければならない」として、「大きな視点」を持った外交政策の必要性を訴えた。

 また岡田代表は内政について、郵政民営化の問題にまず触れ、「国民の財産である郵貯・簡保あわせて350兆円」が、「でたらめな民営化によって、危険な状態になったらどうするのか」との懸念を改めて表明。この点について小泉首相を問い詰めても、「答えがない」、「何のために民営化するのかすら、まともな答えが返ってこない」と、小泉首相の唱える『郵政民営化』の中身のなさを厳しく指摘した。その上で岡田代表は、特殊法人そのものの改革こそが最も必要であることを強調し、「本人の思い込み」の、「でたらめな民営化には、乗ることができないと申し上げている」と訴えた。

 岡田代表は更に、「国民の視点に立ってやらなければならない改革がたくさんある」として、年金改革を取り上げ、「白紙に戻してやり直せというのが、参院選での皆さんの声だった」として、民主党としても、「やり直そうと、常に与党に対して申し上げている」ことを紹介。しかし、両院合同協議会では、「その議論は全く前に進んでいない」として、「本当に残念なことだ」と述べた。そして岡田代表は、自民・公明両党が、強行採決され、国民がノー!と言った年金改悪案を、こともあろうに「素晴らしい改革だったと、はっきり国会で言っている」ことを厳しく指摘するとともに、ライフスタイルの大きな変化に応じて年金制度の抜本改革が必要であることを説き、「私たちに、本当の年金改革をやらせていただきたい」と聴衆に力強く訴えた。

 また、「子育て支援策を抜本的にやり直すべきだ」などと訴えた岡田代表は、「多くの課題がある中で、単に郵政と独りよがりの政治を続ける小泉政治に、はっきりノー!と言おうではないか」と力強く聴衆に訴えかけ、次の総選挙において、確実に政権を交代させ、「私たちに本当にこの国を変えさせていただきたい」と呼びかけた。

 また、来月3日に投開票が行われる東京都議会議員選挙についても岡田代表は触れ、民主党に「都政にリーダーシップを発揮させていただきたい」と呼びかけるとともに、東京マニフェストを具体的に掲げていることにも言及。「中身は斬新で、画期的な、とんがった政策も入っている」とし、「あなたとつくる東京マニフェスト」であり、「皆さんの意見をいただいて」、「しっかり皆さんにお約束をして、たたかっていきたい」と訴えた。また岡田代表は、「都議会の役割はいったい何なのか」についても言及し、石原都政に対して、「常にアクセルを踏む都議会議員も、常にブレーキを踏む都議会議員もいらない」として、「都議会を変えることで都政を変え、都政を変えることで日本を変える」ために、民主党への支持と理解を力強く呼びかけた。そして、大きな拍手を浴びて演説を終えた岡田代表は、集まった聴衆の中に入って気さくに握手の求めに応じていた。
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