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2005/06/16
日本の近現代史調査会を開催 党としての近現代史再検討を開始


 16日午後、党本部において、日本の近現代史を再検討し、その結果を今後の政治および東アジアなどとの外交問題に活かすために設置された「日本の近現代史調査会」の第1回会合が開催され、東大名誉教授の坂野潤治氏より講演を受けた後、質疑を行った。

 冒頭、岡田克也代表が挨拶に立ち、「わが国は先般の戦争の総括を自らの手で行っていないが、戦争は一部のとんでもない人がやった結果ではない。明治以来の歴史を振り返り、どこで間違ったかを明らかにするための調査会だ」などと述べた。続いて、同調査会長である藤井裕久代表代行が挨拶に立ち、「隣国との問題について、歴史観にもとづかない議論が多いことを危惧している。『歴史に学ばざる者は歴史を繰り返す』といい、歴史の検討は重要だ」と述べた。さらに藤井会長は、検討にあたっては昭和史だけでは無意味なので明治まで遡り、マルクス主義的歴史観も偏狭なナショナリズムも排しなければならないとしつつ、(1)どういう政策をとるのかという「政治思想」の問題、(2)民主主義がどうなっているかという「政治体制」の問題、(3)対日高関税などの「経済問題」、を検討しなければならないとした。また、ロングレンジで検討をすすめながら、真面目に詰めた議論を行い、一定の節目の日までには何らかの成果を出したいと語った。

 続いて行われた坂野氏の講演は、2回にわたって行われるもので、今回は明治初期から日清戦争までの歴史を新たな観点から再検討した。また、講演を受けて、活発な討議が行われた。
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