ニュース
ニュース
1998/06/02
峰崎直樹参院議員 中央省庁再編法案で質疑 「公務員の権限・責任明確化、透明化を」




 参議院行財政改革・税制等に関する特別委員会で2日から政府提案の中央省庁再編法案が審議入りし、民主党の峰崎直樹議員が総括質疑に立った。

 峰崎議員は「中央省庁再編の先行では、地方分権、規制緩和がいつ、どのような姿で完成するのか、事務や権限がどうなっていくのか分からない」と指摘。「行政改革の理念の問題」として、「情報公開が進んでいる地方自治体では公務員の権限、責任が厳格に問われている」「大蔵不祥事でも上にいくほど責任があいまいという人事の仕組みは国民から見るとおかしい」と、公務員人事制度の検討が不十分である点を批判した。

 また、行政の透明性確保のため、現在書面審査となっている証券取引等監視委員会委員など国会の同意人事について「参議院の当該委員会で意見を聞く制度を作ってはどうか」と米国の上院を例に提案した。橋本総理は「衆議院議会制度審議会の議論を見守りたい」と述べるにとどまった。
記事を印刷する