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2005/06/18
都民に役立つ民主党になるため力を 岡田代表、都内各地で街頭演説


 24日の東京都議会議員選挙の告示までほぼ1週間となった18日、岡田克也代表は、都内各地で街頭演説を行い、民主党への支持を訴えた。

 夕方、買い物客や乗降客で賑わう西武池袋線練馬駅前での街頭演説会には、地元選出の鮫島宗明衆議院議員、党東京都議会議員選挙対策本部事務局長(党東京都連幹事長)の手塚仁雄衆院議員、東京都20区選出の加藤公一衆院議員、東京都選出の小川敏夫参議院議員、蓮舫参院議員、円より子参院議員が集結。4年前の前回選挙より18人増の51人の候補者を立て、政権交代による民主党政権樹立の足がかりなるよう、議席数増に向けて力を尽くす民主党に力を貸して欲しいと聴衆に呼びかけた。

 予定候補者の挨拶に続いてマイクを握った岡田代表は、民主党などの反対を押し切る形で与党の賛成多数で国会の会期延長が可決された17日の本会議場において、小泉首相・森前首相をはじめとする自民党議員数名が、明らかに酒気を帯びて出席した問題を取り上げた。「国民の皆さんの負託を受けて、一人一人が一票を投じていく本会議場に、酒に酔って出てくる総理・前総理がいる。こんな国がいったいどこにある」と厳しく批判。最近の小泉首相の政治姿勢を見る限り、酔っているのは本会議場だけではなく、外交問題、拉致問題、郵政民営化だけを重視し、年金問題等の内政課題を置き去りにしている小泉内閣の政策姿勢そのものも、独りよがりの酩酊状態にある、などと指摘した。

 岡田代表は続いて、蓮舫議員が演説の中で主張した少子高齢化・子育て支援対策も取り上げ、「具体策はない。日本の将来にとっての大問題でありながら、小泉総理は関心すらない」として、国民無視の小泉政治を批判。早急な取り組みの必要性を提示した。同時に、政府が強行採決する形で成立した年金制度に関して、先の参院選で国民がNO!の意思を示し、抜本改革を求める声が依然根強い現状に改めて言及した。岡田代表は、「社会保障制度を議論する衆参両院合同会議ができたことは望ましい。しかし、そこに臨んだ与党議員が、先に成立した年金改革は素晴らしいという認識に立って議論している姿に驚いた」と指摘。「40年間同じ職場に勤め、妻は専業主婦」といった従来の年金モデルに合致しないライフスタイルの国民が大多数を占めている現状にあっては、「ライフスタイルの多様性に応じた新しい年金制度でなければ、すべての人の安心・安全につながらない」と述べた。

 そして、「与党の、そして小泉総理の独りよがりの中にあっては、本当に必要な改革が進んでいかない」と岡田代表は強調し、必要な改革を進めるには政権交代が不可欠として、次の総選挙でそれを実現するために民主党に力を貸して欲しいと要請した。その上で、都議会議員127議席中19議席に過ぎない民主党に対して、都議会で都民のための政治を実現させるため、もっと役割を果たせる民主党にするよう力を貸して欲しいなどと訴えた。
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