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2005/06/24
東京都議選スタート 「東京から日本を変える」岡田代表、第一声で


 東京都議会議員選挙が24日に告示され、岡田克也代表は、新宿駅西口にて、新宿区のとみた俊正、猪爪まさみ両公認候補者らとともに力強く街頭演説を行った。

 蓮舫参議院議員が司会を務めたこの街頭演説会で、冒頭の挨拶に立った海江田万里党東京都連会長(衆議院議員)は、「東京都議会議員選挙は都議会議員を選ぶだけではない」と最初に指摘。4年前、小泉政権誕生直後に実施された都議選では、期待感だけで自民党が大勝したが、小泉内閣は人々の生活を良くする政治を行っていない、と海江田会長は述べ、民主党が今回の都議選で議席を伸ばし、都政ではっきりものを言えるように勝たせていただきたいと訴えた。

 岡田代表は、第一声の演説の冒頭に「今、東京があぶない」と呼びかけ、都議会が2期目の石原都知事に対し、はっきりチェック機能を果たしていないことに憂慮の念と危機感を示した。岡田代表はその上で、都議会には何でも賛成の巨大な与党や、何でも反対の野党は、「いずれも必要ない」と述べ、都民の立場で都政をしっかりチェックし、アクセルを踏むべきところはアクセルを、ブレーキを踏むべきところはきちんとブレーキを踏む民主党の力をもっと大きくして欲しいと訴えた。

 続いて個々の政策課題について触れた岡田代表は、郵政民営化関連法案に関して、「国会審議のすぐそばで、自民党の抵抗勢力と小泉首相との談合政治」が続いており、「本当に大事な政策課題が置き去りになっている」と鋭く批判した。岡田代表は、年金をはじめとする社会保障制度の抜本改革、安心して子育てができる環境づくりのための大きな政策転換、日本とアジアの関係など、「政治の責任」が果たされるべき諸課題に対して、あまりにも無責任であり、談合政治を続ける小泉首相のことを、「総理は日本国総理大臣の器にあらず、と強く確信している」と断じ、「都議選をきっかけに、次の総選挙で政権交代」を成し遂げ、政治を大きく変えるために、民主党に力を与えて欲しいと力強く訴えた。

 岡田代表は、新宿区両公認候補者を「自信を持って送り出す」と紹介し、「東京が変われば日本が変わる、都議選に力を結集しよう」と改めて決意を述べて、両公認候補者と壇上でかたく握手を交わした。岡田代表はまた、演説会終了後、新宿駅西口に集った聴衆の間をぬって「がんばります」と挨拶して握手を交わし、9日間の選挙戦が開始された。
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