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2005/08/17
政権選択こそが総選挙 川端幹事長が宮城県内で訴え


川端達夫幹事長は、宮城県沖地震から一夜明けた17日、宮城県を訪問。仙台市内のプールの天井崩落現場視察や、地元メディアとの記者会見、宮城1区・2区・3区・4区の予定候補との街頭演説など、分刻みのスケジュールをパワフルに駆け抜け、各地で熱弁をふるった。

 仙台市内のホテルの記者会見で、最近の世論調査で内閣支持率が上がっていることへの対応策を問われた川端幹事長は、「これまでの政権への評価と、これからの政権を政策によって選択するのが本来の総選挙だ。しかし、小泉首相は内政・外交の行き詰まりを隠すために、ただひたすらに郵政だけに特化し、『郵政民営化は善であり、反対する者は悪。私は正義の味方でヒーローで頑張っている、じゃまする者は悪人。今悪人を懲らしめている』と国民の関心を集めている。その結果が先週末までの世論調査だ」と分析。その上で、「私たちはマニフェストを出したことで、有権者が本来持つ一票の意義に関心は移ってくる。郵政だけの目くらましは終わり、どの政策を実行するか各政党がどう約束するのかが問われる局面に入っている」と述べ、政策に対する有権者の関心の高まりを指摘した。

 午後からは、仙台市内の繁華街4か所で行われた宮城1区の郡和子(こおり・かずこ)予定候補と、宮城2区の門間ゆきこ予定候補の街頭演説会で相次いでマイクをとった。川端幹事長は前日の地震に対するお見舞いを述べながら、「地震は止められないが、できるだけ被害が大きくならないようにするのが政治の責任。昨年の新潟中越地震のあと、被災者支援の法制度があまりにも役に立たないので、民主党は法律改正を提案したが、『今ので十分だ』と自公与党は店ざらしにしたまま。郵政ばかりを優先させ、2つの国会で一度も審議せずに廃案にしてしまった」ことを紹介。政治に期待されている年金、雇用、教育、外交、安全といった重要テーマよりもひたすら郵政公社を国有株式会社にすることだけに血道を上げる小泉首相の政治感覚を「痛みを感じようともしない、悩みを解決しようともしない」と批判し、新しい政治を始めるための意思表示をしてほしいと訴えた。

 川端幹事長はこの後、宮城3区の橋本清仁予定候補と名取市役所と岩沼駅前で、宮城4区の石山けいき予定候補とJR古河駅前でそれぞれ街頭演説を行い、政権交代へ、民主党への支持を熱く訴え、宮城県を後にした。
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