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2006/02/02
【参院予算委】櫻井議員、食の安全などで関係大臣に質問
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参議院予算委員会は2日午前、平成17年度補正予算に対する一般質疑を行った。民主党・新緑風会の櫻井充参院議員は、食品安全委員会による国民の意見募集の方法などについて、関係大臣に質問した。
櫻井議員は冒頭、中小企業が強みを持ち寄って新事業展開を行う「新連携」の仕組みに言及し、二階経済産業大臣に一層の制度の告知を要請。また、牛肉の輸入再開に関連して、産業育成・自給率向上・食の安全の確保といった観点から、国内の畜産農家の育成を図るように中川農林水産大臣に求めた。
櫻井議員は続いて、2004年9月に食品安全委員会で確認された「日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について 中間取りまとめ」を取り上げ、同年1月16日に閣議決定された「食品安全基本法第21条1項に規定する基本的事項」に定められた「食品健康影響評価」にあたるものか確認し、松田食品安全担当大臣は肯定した。
櫻井議員は、この閣議決定の規定に「委員会は、食品健康影響評価に関する専門委員会における報告については、原則として国民からの意見募集を行うとともに、出された意見およびそれへの対応を公表する」とあるが、中間とりまとめに際しては通常のパブリックコメント募集手続きが実施されなかったと指摘。閣議決定の内容を破った事務局の対応に問題はなかったか、厳しく追及した。
通常のパブリックコメントとは別立ての手続きであったことを松田食品安全担当相は認め、趣旨に沿って意見募集を行ったと強調。櫻井議員が求めた理由や責任の所在の説明を行わなかったため、審議はたびたび中断した。櫻井議員は、食の安全に関わる重要な問題に関して、閣議決定が遵守されなかった問題は重要であるとの見解を示し、松田食品安全担当相は最終的には事務方の落ち度を認めた。
櫻井議員は、議論の経過について安倍官房長官に見解を求め、「事務方から食品安全委員会に対して十分な説明が行われていなかったのであれば遺憾」との答弁を得た。櫻井議員は、手続き論としても閣議決定が無視されたことは問題だと述べるとともに、食品安全担当相の大臣としての資質に疑問を示した。
櫻井議員はまた、政府の見解と補正予算での措置について、売買停止問題への対応と東証の改革、2005年の総選挙に立候補したライブドアの堀江前社長の応援、学校や病院の耐震化など様々な観点から質問を行った。
アスベスト対策に関連して、検査手法・認定手法を改めて考えるべきだとの見解を示した上で、C型肝炎患者への対策について質問した。川崎厚労相は、感染の早期発見・早期治療など総合的な保健医療対策を講じるほうが重要と答弁した。櫻井議員は、早期治療のために必要な施策をとるべきだと指摘するとともに、治癒が難しいC型肝炎患者の救済措置についての取り組みを求めた。
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