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2005/08/28
戦後60年を考える リレートークで戦後処理解決への姿勢示す
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JR町田駅前ひろばで28日、「戦後60年の夏、もう一度語りませんか戦争のあったことを」と呼びかける「戦後60年・アジアとともに」と題するリレートークが行われた。民主党からは東京22区の石毛えい子予定候補はじめ、円より子『次の内閣』ネクスト国家公安委員長、喜納昌吉参議院議員が参加。喜納議員は平和への願いをこめて『花』を熱唱した。
イベントは、衆院選での争点という意味合いはもとより、戦後60年という節目に迎えた先の国会では、戦後処理の問題は大きな政治課題であったとの認識に立って行われた。
小泉自民党の郵政民営化法案一辺倒のあおりを受けて、そうした問題がなおざりにされている日本の現状に注目。元慰安婦、シベリア抑留者、在外被爆者、韓国・朝鮮人BC級戦犯などの問題解決に向け、先の国会で民主党が中心になって「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案」、「戦後強制抑留者に対する特別給付金の支給に関する法律案」「原子爆弾被害者に対する援護に関する法律の一部を改正する法律案」などの法案を提出したものの、郵政民営化法案優先の小泉政治の前に、審議さえされずに、衆議院の解散で廃案になってしまった経緯もふまえて、2時間強にわたってトークが繰り広げられた。
リレートークで、新規立法による問題解決を訴えている「シベリア立法推進会議」を代表して岡野さんは「小泉さんのなげやり解散で法案は流れてしまった。何はともあれ今度こそ政権交代して、民主党のみなさんに小泉さんに代わって政権を担って欲しい」と強調。福祉切捨て、弱いものいじめ、若者の雇用不足の今の日本をつくったのは小泉自民党内閣に他ならないと語った岡野氏は「この日本に弱者にいたわりのある政治が実現するよう、民主党に期待しようじゃないか」と聴衆に訴えた。
町田市在住の広島原爆被爆者の神部さんは友人のほとんどを原爆で失い、その命と同じだけの命をこの世に送り出したいとの思いで、助産婦として働いてきたことを語り、「私が送り出した命が戦争で失われることのないようにしてほしい。民主党に期待している」と語った。
喜納議員は「世界に平和を発信していく日本になるよう、民主党がリードする立場になっていかなければならない。声を上げていかなければならない」と強調した。
リレートーク終盤にマイクを握った円ネクスト国家公安委員長は、「戦後処理の問題は、日本にとっては負の遺産ともいえるものだが、思いをしっかりと受け止めて、取り組んでいかなければならない」と主張。「公約なんて守れなくても大したことではない」などと言い放ち、弱者切捨ての改革を続ける小泉自民党では、戦後処理問題の解決も期待できず、国民の生活不安も解消しないとして円議員は、「愚直でまじめに改革を進めようとする岡田代表のもと、チームで働く民主党はマニフェストに盛り込んだ政権公約を必ず実現します」と宣言すると、大きな拍手が沸いた。
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