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2005/08/28
改革は必ずやりとげる 岡田代表が東京の下町で熱く語る




岡田克也代表は公示前最後の日曜日の28日、午前中2本のテレビ番組に生出演した後、午後から東京都内5か所の選挙区を駆けめぐった。

 東京13区の城島まさみつ予定候補と北千住駅前、東京14区の井上かずお予定候補と錦糸町駅前、そして東京2区の中山よしかつ予定候補とは中央区の佃島小学校前と、東部の下町を回った岡田代表は、続いて城南の下町である蒲田駅前で東京4区のうさみ登予定候補、大井町駅前では東京3区のまつばら仁予定候補を応援するためマイクを握った。
 
 各地の演説で、岡田代表は、「自民党に代わる政党をひとつ作って、政権交代をするしかないとこの国は変わらない、それをやりとげようと今まで12年間やってきた」と、自らの政治経歴を披瀝。「自民党を飛び出した同志たちも次々と自民党へと戻っていった。しかし12年間野党だった自分を支えたのは、政権交代をしなければこの国の政治は変わらないんだという、その信念だ」と語気を強め、「民主党は政権交代の準備が整っている。ぜひ改革をやらせてほしい」と声を張り上げた。

 そして、「日本刷新8つの約束」で、なぜ年金改革と子育て政策に力を入れるかについて、岡田代表は「国民の皆さん一人一人が毎日毎日、身近な幸せを実現したいと思って、いっしょうけんめいに生きている。そのひとりひとりの幸せを実現するために、少しでもお手伝いする、じゃまな障害を除いていく。それが政治に求められる役割だからだ」と述べ、個別の内容に触れるとともに、「必要なものにはきちんと予算を使い、一方で持続可能な財政に立て直すために、ムダづかいを一掃していく」と強調し、「簡単なことではないが、私たちは覚悟をしている。この国を変えるには生半可なことではできない」と決意のほどを訴えた。

 また、小泉首相の言葉だけの改革を厳しく批判。「彼は4年4か月やってきた。
いったい何が変わったのか」とし、高速道路を全部造ることになった道路公団の民営化、サラリーマンの負担が2割から3割にあがっただけの医療制度改革、補助金4兆円をうつすことすら自民党議員の反対でできない地方分権などを次々とやり玉にあげ、「小泉首相は何もできなかった。できないのなら、政権を代えて私たちにやらせてほしい。私たちなら必ずやりとげます」とさらにトーンを上げた。

 郵政改革については、「改革は必要だが、小泉郵政民営化法案は、絶対に信念として認められない」と断言。「みなさんの預金はどうなるのか。運用能力なし、企業にお金を貸した経験もない。10年後にどうやって200兆円ものお金を運用するのか。その絵が描けていない」「それができないのに民営化するというのは絵空事だ」と問題点を指摘した。

 演説の最後に岡田代表は、「本当の改革、大きな改革を私たちにやらせてほしい。政官業の癒着の自民党、小泉自民党には大きな改革はできない。だから私たちにやらせてもらいたい、私たちは覚悟を決めてこの国を立て直していく、次の世代のために、絶対に約束は守る、必ずやりとげてみせる」とさらに力を込めると、聴衆からは拍手と歓声がわき起こった。

 演説後は必ず車から降りて、聴衆の間に入り握手をする岡田代表。握手を求めて集まる人たちの興奮は日を追って上がる一方だ。ますます膨らむ期待感を肌で感じて、岡田代表は会場を後にした。 
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