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2006/03/13
【参院予算委】建築基準法改正など関係閣僚を質す 櫻井議員


 参議院予算委員会が13日開かれ、櫻井充議員が感染症予防、医師不足、建築基準法改正、竹中総務相の構造改革を後押しする法人「トリガーラボ」について質問、政府の見解を質した。特にトリガーラボに関しては、竹中総務相の関連政治団体ではないかとして、財務諸表などの資料を要求、理事会で協議されることとなった。

 櫻井議員はまず、感染症予防は国内に入らないようにすることが肝要であるとして、感染症が発生している国に人材を派遣することが、日本の国際貢献になるのではないかと、提案した。麻生外相は「重要との認識は同じ」と答弁した。

 また、先日、県立病院の医師が医療過誤で起訴された件を取り上げ、こうした事態が続くと地域医療が崩壊するとして、背景にある医師不足の問題を取り上げた。川崎厚生労働大臣は「全体として医師数は足りているが、科目、地域の偏在はある」とし、今後の地域医療については、県単位での集中化を図るとして理解を求めた。

 さらに、平成4年から18年まで建築基準法が度々改正されていることを櫻井議員は取り上げ、この改正は誰のための改正かを厳しく質した。アメリカ通商代表部の議会への報告、日米林産物協議の合意、この合意後アメリカからの輸入住宅が急増していることを指摘した上で「誰のための改正か」と質した。北側国交相は、合意の事実は認めたものの、改正自体は、建築審議会の答申、国会での議論を経て行われたもので、アメリカの要求であることは認めなかった。

 最後に、櫻井議員は、トリガーラボという法人を取り上げ、このような法人の活動が認められるなら、政治資金規正法はザル法となるとして、竹中総務相の見解を求めた。総務相は、私の活動を支援する団体ではないとした上で、政治活動にあたるかどうかは、「個別の活動による」として明言を避けた。

 これを受けて櫻井議員は、政治団体の定義を確認。さらに、安倍官房長官から、構造改革が政府の政策であるとの答弁を引き出した。その上でトリガーラボが、竹中塾を開催していること、そのホームページのトップページに「竹中大臣の理想を実現するための組織、通称“竹中平蔵経済研究所”です」とあることを指摘した。櫻井議員は、これでは政治団体であるとして、こうした活動が認められ、その活動に規制がかからないならば、政治資金規正法はザル法になると厳しく質した。竹中総務相は、「私の活動を経済的にサポートするような組織では全くない」と答えたため、櫻井議員は「グレーゾーンで活動していいのか」とさらに追及し、資料を請求した。資料請求は理事会で協議されることとなった。
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