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2005/07/02
「増税反対の意思込めて民主党に都議戦勝利を」代表、最後の街頭で


東京都議会選挙の選挙運動最終日となった2日、岡田克也代表は各選挙区を精力的に回って民主党候補の支持を訴え、夕方からは鮫島宗明衆議院議員(『次の内閣』ネクスト農林水産大臣)、円より子(ネクスト国家公安委員長/防災担当/科学技術担当/沖縄北方問題担当大臣)・鈴木寛両参議院議員はじめ、豊島区の泉谷つよし候補とともにJR池袋駅前で街頭演説を行った。

 大きな拍手と声援に迎えられてマイクを握った岡田代表が開口一番、「明日の投票日、都民の皆さんの思いをこめて、民主党を是非、皆さんの力で勝たせていただきたい」と訴えると、一段と大きな拍手が沸き起こった。

 続いて小泉首相の在任期間を振り返った岡田代表は、「改革を訴え、国民の圧倒的な支持を得て登場したにも関わらず、この4年間でいったい何が良くなったのか、改革は看板倒れだ」として、道路公団の民営化、郵政民営化、地方分権、そして年金改革等、すべてが中途半端のままに終わっていると指摘した。

 年金改革をめぐっても岡田代表は、昨年の参議院選挙で強行採決された政府の年金案に対し、「改革をやり直せ」という国民の意思が示されたにも関わらず、社会保障制度改革両院合同会議を経てもはかばかしい進展がみられない現状に憂慮を示した。「与党側議員が強行採決された年金案を素晴らしいと言い続けている状況にあっては改革は進まない。これでは年金の抜本改革は到底できない」と批判。その上で岡田代表は、「ライフスタイルが多様化する中にあって、国民みんなの安心・安全につながる年金制度をつくっていくための抜本改革を私たちにやらせて欲しい」として、民主党への支持を訴えた。

 また、この間打ち出されたサラリーマンに大増税を強いる給与所得控除の縮小・廃止、配偶者控除廃止などを盛り込んだ政府税調の報告書に関して岡田代表は、語気を強め、「はっきりと違うと、間違っていると言おうではないか」と主張。日本の財政状況を変えることは不可避ではあるが、税のムダ遣いをやめ、歳出構造を変えていくことが先決であり、そのことなしに国民に大増税を強いるのは明らかに間違いだと指摘した。「これまで続いてきた政府のムダ遣いにしっかりとメスを入れることを私たちにやらせて欲しい。しがらみのある小泉・自民党にはできないことを私たちにやらせて欲しい」と強調した。

 同時に岡田代表は、大増税路線が打ち出された中で行われる今回の都議会議員選挙には、大きな意味があると強調。「都議会議員選挙で与党を勝たせてしまっては、増税路線に合意したと見られても仕方がない。増税路線に反対というのであれば、私たち民主党に勝たせて欲しい。増税路線はNO!だ。まずは歳出改革だとの皆さんの思いを、民主党に勝たせることで表していただきたい」と力を込めて訴え、候補者の手を高々と上げた。
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